ORC機長に業務停止60日 呼気からアルコール 昨年11月

 オリエンタルエアブリッジ(ORC)は1日、昨年11月に男性機長の呼気からアルコールが検出された問題で、国土交通相から機長に航空業務停止60日間の行政処分、国交省大阪航空局から同社に厳重注意の行政指導を受けたと発表した。いずれも同日付。
 同社によると昨年11月7日、乗務前の検査で機長の呼気から1リットル当たり0.23ミリグラムのアルコールを検出。前日の正午から午後10時にかけて、500ミリリットルの発泡酒計5缶を飲んでいたという。この影響で、乗務予定だった長崎発対馬行きの出発が、乗務員交代のため18分遅れた。
 大阪航空局は行政指導の中で、同社のアルコール教育や飲酒に関する社内安全管理体制が不十分だったと指摘。今月29日までに再発防止策の報告を求めている。同社は「再発防止策を実施し、信頼回復に向けて全社を挙げて取り組む」とコメントしている。

© 株式会社長崎新聞社