サッカーの試合に欠かせない要素であるデータ・スタッツ。
様々な興味深いデータを提示してくれるOpta Joe(UK)の担当者が、『Reddit』のユーザー質問に答える「Ask Me Anything」に登場。その一部を抜粋してみる。
Opta Joe
「(あなたが関わった当初からこれまでにおいて、データ収集のプロセスはどう変わった?)
1990年代のサッカーデータ収集はビデオを使っており、1試合をコード化するのに3,4時間はかかっていました。
2000年代初頭にはライブデータに移行し、2006年以降はライブで収集したものを全てコード化しています。
つまり、放送局は試合中にリアルタイムで高度な数値を示すことができます。平均的な試合では、2500以上のデータポイントがあります」
「(試合中にどのようにして全ての事柄を追跡しているのか?自動化しているなら、どうやっているのか?手動でやっているなら、1試合ごとにどれくらい必要なのか?)
1試合につき、1人のアナリストで十分です!彼らは高度な訓練を受けており、熟練しています。
チームの全選手の全タッチ、パス、タックルなどを手動で入力します。全てをライブで、かつ非常に高い水準の精度で行います。
それから、全てが100%正確なのかを確かめるために、全ての試合を試合後に再分析します。
このプロセスのなかで修正されるものはごくわずかで、それは我がライブデータコレクターの水準(の高さ)を証明するものです」
「(試合中に追跡したかったデータはある?例えば、PK戦での選手の心拍数とか)
心拍数はいいですね!ニュージーランドのラグビーではそれをやったことがあり、最高のキッカーたちはキックを待つ間に心拍数を下げることができたそうです」
「(どうやってライブでスタッツを収集しているの?)
同じ試合を数人が見ていて、キーボードとマウスだけを使ってシンプルに全ての出来事を記録しています」
「(どうやって全てのデータを整理しているの?)
オンラインのクエリツール、膨大なデータライブラリー、1950年代など(のデータ照会)に時折必要とされる紙製の本などです…」
「(ポゼッションのデータはどうやって計算しているの?一方のチームがボールを保持した時間を計測し、対戦チームと比べていると思っていた。でも、そうではなくて、パスの数と結果を計測していると聞いた。もしそうなら、なぜそうやっているのか?)
それぞれのチームのパス成功数の総計の比較です。とても簡単なものです!
私たちの方法を他のものと比べてみると、99%の確率で同じ結果でした」
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ポゼッション計測については、以前は実際にボールを保持した時間を計っていたとか。現在のパス総数での測定法は実際の時間ではないものの、ボール保有時間と直接的な相関関係にあるそう。