ファンが選ぶ12球団“最強助っ人”は? オリは史上5人目の3冠王と来日8年目の右腕

オリックスのブランドン・ディクソン【写真:荒川祐史】

ブーマーは1984年に史上5人目となる三冠王となった

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で開幕が延期となっているプロ野球。なかなか開幕が訪れずに“野球ロス”になっているファンの方々も多いだろう。そんなファンの人たちに少しでも“野球ロス”を埋めていただきたく、Full-Count編集部ではファンの人たちと一緒になって楽しめる企画を検討してきた。

そこでツイッター上では12球団の“歴代最強助っ人”アンケートを実施。編集部の独断で各球団の助っ人投手、助っ人打者で特に印象深い選手を4人ずつ選出(NPB他球団からの直接の移籍加入選手は除いた)。そこからファンに投票してもらい“歴代最強助っ人”を決定した。第8回は阪急&オリックス編だ。

1936年に阪急軍として誕生した現在のオリックスバファローズ。1947年には阪急ブレーブス、1989年からはオリックスブレーブス、オリックスブルーウェーブと名を変え、2005年の近鉄との吸収合併を機にオリックスバファローズとなった。このアンケートでは阪急、オリックスの助っ人に限定し、近鉄は除いた。

4人の候補選手を選ぶのも難航し、特に野手には候補が多数挙がった。その中でトップとなったのは、投手ではブランドン・ディクソン、野手ではブーマー・ウェルズだった。

2013年にオリックスに加入したディクソン。来日1年目から先発として23試合に先発して8勝8敗の成績をマーク。2014年から9勝、9勝、9勝、8勝と2桁勝利にこそ手が届かなかったが、オリックスの先発ローテを支え続けてきた。昨季は抑えに配置転換となり、2勝1敗18セーブ5ホールドをマークした。今季もチームに在籍しており、来日8年目を迎えた。

ディクソンはアニマル・レスリー、ウィリー・フレーザー、具臺晟の候補者の中でダントツの62%の票を集めた。2位のレスリーは雄叫びを上げるスタイルなどで人気を博した。2013年に54歳の若さで亡くなっている。

ブーマーことグレゴリー・デウェイン・ウェルズは1983年に来日して阪急に入団。1年目こそ17本塁打に終わったが、2年目の1984年に打率.355、37本塁打130打点で史上5人目(6度目)の3冠王、リーグMVPに輝いた。その後も1989年に首位打者、1987年、1989年、ダイエー移籍後の1992年に打点王に輝くなど、NPBで10年間プレーし数々のタイトルを獲得した。

ブーマーは野手の4人の中で69%という圧倒的な得票を獲得し、ぶっち切りの1位だった。2位には17%でトロイ・ニールが入った。1995年からオリックスに加入したニールは1996年に本塁打王と打点王の2冠を獲得。阪神大震災で被災した神戸の街を勇気付ける悲願の日本一に大きく貢献した助っ人だった。(Full-Count編集部)

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