今季「過小評価されている」5名の新鋭ボランチ

新型コロナウイルスの影響によって中断を余儀なくされたものの、欧州の2019-20シーズンは終盤まで試合が行われ、おおよその趨勢は決している状況だ。

これまでの試合で多くの選手が新たに台頭しており、今夏迎える移籍マーケットでも注目されるであろうタレントも多い。

今回は『Sportskeeda』から「ビッグクラブに移籍するかもしれない、今季過小評価されている5名のボランチ」を紹介する。

ピエール=エミル・ヘイビャウ(サウサンプトン)

バイエルン・ミュンヘンでキャリアを始めた天才MFヘイビャウが、その後プレミアリーグで残留争いを戦うことになるとは…予測していた者はあまりいないだろう。

ただ、サウサンプトンが苦しんでいるとは言え、ヘイビャウはプレミアリーグでも有数の過小評価されている選手だ。一貫性あるパフォーマンスがあり、24歳でグリーリッシュと並びリーグ最年少キャプテンも務めた。

90分あたり平均56.7回のパスを送り、77.4%の成功率を記録した。ドリブルも78.7%の成功率を誇り、様々なスタッツでプレミアリーグ屈指の数字を誇っている。

コンラッド・ライマー(RBライプツィヒ)

ユリアン・ナーゲルスマンが率いるRBライプツィヒはエキサイティングだ。ティモ・ヴェルナーは宝石のような存在であるし、ダヨ・ウパメカノはまさに岩石のような男だ。ただその中で見逃されているのがコンラッド・ライマーである。

オーストリア出身のセンターMFは非常に印象的だ。中盤で主導権を握るためのプレーを常に行い、タックル数はリーグ1位、成功率もリーグ2位だ。

彼が出場した時RBライプツィヒの平均勝点は2.23ポイント。どれだけライマーの存在が大きいかがわかる。

マヌエル・ロカテッリ(サッスオーロ)

ACミランの混乱で不幸にも退団を余儀なくされたロカテッリ。若くして名門で出番を得たにもかかわらず、他の場所でキャリアを進めなければならなかった。

しかしそのミランの失策により、ロカテッリはむしろ輝く場所を獲得する結果になった。22歳の彼は今季サッスオーロで素晴らしいプレーを見せており、ロベルト・デ・チェルビ監督の下で重要な役割を果たしている。

中盤の深い位置から90分あたり62.5回のパスを送り、84.8%の成功率を記録。ナポリのファビアン・ルイスに次ぐディープライン・プレーメーカーとして活躍している。また平均タックル数もマルコ・ログに次ぐリーグ2位である。

アンドレ=フランク・ザンボ・アンギサ(ビジャレアル)

昨季フラムで経験した物語は悲しいものだった。マルセイユから高額の移籍金で獲得されたが、足首の負傷と不可思議な起用で大失敗に終わり、1年後にスペインへと貸出されることになった。

しかしザンボ・アンギサはこれで活躍の場を見出した。高度な技術が必要なリーグでポジションを掴み、中盤の重要な歯車になっている。

優れたパススタッツを記録しながら、90分あたり2.99回のドリブルを行い、86.2%の成功率を記録。攻守に渡って貢献する彼の才能が見事に発揮されている。

バプティスト・サンタマリア(アンジェ)

2015年、レスター・シティは中盤のタレントを獲得するためにフランスへ目を向け、まだ無名のエンゴロ・カンテと契約した。次のカンテは誰になるのか?もしかしたらこのバプティスト・サンタマリアかもしれない。

彼は2015年にアンジェへと加入した後、それからの4シーズンでリーグアン屈指のMFに成長した。今季28試合全てでプレーしながら、誰よりも広いエリアをカバー。90分あたり40.2回のパスをし、83.4%の成功率を記録した。

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また90分あたり2.09回のタックル、1.44回のインターセプトを成功させており、守備の面でも力を発揮している。彼に対してはエヴァートン、ナポリ、トッテナムなどが興味をいだいているそうだが…。

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