アングラーの技量を問わず、バスとの出会いを確約してくれる心強い味方、我らがゲーリーワーム。そのさまざまなラインナップを、もっともっと有効活用するために、#ゲーリーつり部のそうそうたる面々が基本からシークレットまでをルアマガプラスの読者にも公開しちゃいます!! 今回ご登場いただくのは雪谷晃太さん。池原・七色のスーパーロコが、これからの時期に欠かせない『ハートテール』の使い方を明かしてくれました!!
【Profile】
雪谷晃太(ゆきたに・こうた)
紀伊半島の二大でかバスリザーバー、池原ダムと七色ダを中心に活動するスーパーロコアングラー。クリアウォーターが育んだサイトフィッシングのスペシャリストとして知られるが、ウルトラフィネスからパワーゲームまでその引き出しは多岐にわたる。
2イン1のスペシャリティワーム
皆さん、こんにちは。#ゲーリーつり部の雪谷晃太です。
今回ご紹介するのは『ハートテール』!!
僕自身はこのワームを、サーチベイト兼食わせ能力に優れたシャッドテールだと思っています。
ボディ上部にノンソルティー素材、下部に高比重素材を使っているため、スイミングバランスが抜群に良く、速巻き時や流れのなかでもバランスを崩しません。
また、ゲーリーマテリアルならではの質量が生み出す圧倒的な飛距離は唯一無二であり、これも大きなアドバンテージですね。巻いて使うことが基本であるため、ディスタンスは釣果に直結する要素なのです。
ハートテール3つの心得
さて、地域によって多少前後しますが、4~5月というのはバスがスポーニングを意識するため一年で最もナーバスになるタイミング。したがって超スローな展開が有効であり、巻き物は不利だと思われがち…でも、まったく効かなくなってしまうわけではありませんよね。
ようは出しどころが肝心なのです。そしてその出しどころがハマると強烈な威力を発揮するのが、まさしくハートテールの巻き!!
この時期の特徴としてバスは縦ストラクチャーにサスペンドし、目線がボトムではなく上を向いているケースが多いことからリグはノーシンカー、もしくはウェイテッドフックにセットします。
トレースするレンジは水面直下から3mぐらいまでですかね。
ノーシンカーリグ
ウェイテッドフック・リグ
起用するタイミングについては朝と夕方、ローライトが条件になると考えて間違いなさそうです。
そして、ここからが超重要!!
①チェイスがあったら巻きスピードを上げる。
②障害物周りなど、ここで食わせるという場所に差し掛かったら巻きスピードに変化をつける。この場合の変化も、もちろんスピードアップの方向で!!
③できる限りロングキャストで狙うべし!
ハートテイルを使用するにあたっては、この三ヵ条を常に意識してみてください。
さらにレンジを下げたいときや、スピードアップしたいときはスイムジグとのセッティングも!!
ハートテイルは、スイムジグとの相性もバッチリ。ただし時期的にバスが神経質なため、この場合はオリジナルサイズではなく、全体のシルエットがコンパクトになる3.5inハートテールのほうが実績高し! です。
カラーについて/個人的に絶対に欠かせない2色!!
水がクリアならナチュラル系、濁っていればアピール系を選ぶのが一般的ですが、重要なのはワームがどこを泳いでいるか確認できるカラーを選ぶこと。
その意味においてナチュラルな#306N/000(生産休止中)とアピールの#215N/322 、この2色は絶対です!!
ゲーム展開の軸となる稀有なソフトベイト
じゃあ、「出しどころって、いつ、どこなのよ?」を、もう少し具体的に解説しましょう。ここからはざっくりと僕の一日の流れに沿って話を進めていきます。
■7~9時:活性の高い魚を素早くサーチするためにハートテールを巻き、バスが出てくる場所、レンジを見極める。
■10~14時:チェイスがあった場所にライトリグを投入し確実にバイトさせる。この時間帯は無理に巻きにこだわることはしません。
■14~17時:朝のサーチでバスを確認できた場所を基点とし、水温の上昇に伴って差してくるだろうシャローに移動して巻きまくる。
とくに風が当たっていた側にあるゴミ溜まりとかカバー周りは激アツなので要チェックです。
ことクリアなリザーバーでは、そもそもクランクベイトやスピナーベイトなどいわゆる“巻き物”が機能する状況というのは極めて限定的です。
かといってビッグベイトでは、チェイスはあってもバイトに至らない。
そこでハートテール。
サーチができて、食わせにも長けているからこそ、前記の展開ができてしまうのです。
参考にしていただけると幸いです!!
メインタックル ●ロッド:インフィニットブレイドIBC-70H(ism) ●リール:メタニウムMGL(シマノ) ●ライン:ZALT's THE BLACK フロロカーボン16lb(ラインシステム)