特殊詐欺 80代女性が600万円被害

 浦上署は2日、長崎市内の80代女性が特殊詐欺(架空請求)で600万円をだまし取られたと発表した。
 同署によると、4月10日ごろから同24日にかけて発生。80代女性宅に、「特殊詐欺センター」の関係者をかたる男から「(ある)会社にあなたの個人情報が載っている。ヤマダイサオさんに削除をお願いしている」とうその電話があった。その会社の従業員を名乗る男から聞いた「お客さま番号」を電話でヤマダに伝えたところ、従業員を名乗る男らから「他人に教えるのは犯罪。逮捕される」と脅され、逮捕されないための金が必要だと要求された。信じた女性は現金600万円を用意し、受け取りにきた男に渡した。後日、家族が被害に気付き、警察に被害届を出した。
 同署は「逮捕されないための費用なんかはない。不審に思ったら家族や警察にすぐに相談してほしい」と注意を呼び掛けている。

© 株式会社長崎新聞社