「MLBドリーム・ブラケット」 決勝はヤンキース対レッズ

注目のシミュレーション企画「MLBドリーム・ブラケット」は、アメリカン・リーグ側のトーナメントを第1シードのヤンキース、ナショナル・リーグ側のトーナメントを第4シードのレッズが勝ち抜き、いよいよ決勝を迎える。両軍とも殿堂入りの名選手が打線にズラリと並んでおり、強力打線同士の対戦に注目が集まっている。

ヤンキースは、第1ラウンドから準決勝までの合計4ラウンドで全32チーム中最多となる44本塁打を記録。その重量打線を牽引しているのがベーブ・ルースだ。ルースはレッドソックスとの準決勝7試合で放った7本塁打を含め、ここまで全選手中最多の15本塁打を量産。レッズとの決勝でもその打棒が爆発するか注目だ。

黄金期を築いた「ビッグ・レッド・マシン」時代の選手たちが中心となるレッズ打線も負けていない。1試合平均5.1得点は全32チーム中1位となっており、しかもこれは準決勝で対戦した投手王国ドジャースとの試合を含む数字である。ヤンキースには及ばないものの、ここまで39本塁打を記録しており、フランク・ロビンソンが8本塁打、ジョニー・ベンチが6本塁打を放っているのが目立つ。

投手陣に目を移すと、少なくとも記録や実績の面ではヤンキースに分があるように見える。ヤンキースは、殿堂入りコンビのホワイティ・フォードとレッド・ラフィング、1978年サイ・ヤング賞のロン・ギドリー、ポストシーズン通算最多勝利のアンディ・ペティットという強力先発投手陣を擁しており、ブルペンにもレフティ・ゴメス、ウェイト・ホイト、グース・ゴセージ、そしてマリアーノ・リベラと4人の殿堂入り投手が控えている。

一方のレッズは、殿堂入り投手がトム・シーバーしかいない。しかし、ドジャースとの準決勝では、1990年ワールドシリーズMVPのホゼ・リーホが2先発で2勝0敗、防御率0.64という圧巻のパフォーマンスを見せ、マリオ・ソトも唯一の登板機会で8回2/3を無失点に抑える快投を披露。先発投手陣が準決勝と同様のピッチングをできるのであれば、レッズにも十分に勝機はあるだろう。

決勝は日本時間5月5日と6日の午前4時からTwitchとMLB.comで一部の試合のライブ配信が行われ、6日の午前7時に最終結果が発表される予定となっている。「最強のベストチーム」となるのはどちらのチームだろうか。

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