元巨人の森福允彦氏は「小さくて面白い選手」 元鷹の同僚助っ人左腕が称賛回顧

ソフトバンク、巨人で活躍した森福允彦氏【写真:津高良和】

元ソフトバンクのニコースキー氏が回顧「モリフクの素晴らしさを紹介したいんだ」

元ソフトバンク投手のCJ・ニコースキー氏が、元西武のライアン・スピルボーグス氏(スピリー)と共にYouTubeチャンネル「スピリー&CJ」に出演。ソフトバンクなどで通算134ホ-ドルを挙げ、昨季限りで現役引退した森福允彦氏を称賛した。

ニコースキー氏は07、08年にソフトバンクでプレー。06年大学生・社会人ドラフト4巡目でソフトバンク入りしてチームメートとなったのが森福だった。同じ中継ぎ左腕。動画では森福のグラブを披露して思い出話に花を咲かせた。

「このグローブはマサヒコ・モリフクのものなんだ。彼はサウスポーの救援投手。恐らく君(スピリー)も対戦したことがあると思う。彼の素晴らしさを紹介したいんだ。まず1つ目に、彼は本当に面白い人ということ。性格は素晴らしかったよ。彼の新人時代が僕の来日1年目だった。日本人選手の小柄なことは良く知っていると思うけど、彼は5.7フィート(約174センチ)、143ポンド(約65キロ)しかなかった」

スピリー氏からも「小さいね……」と驚かれた森福氏。ニコースキー氏が所属していた2年間は1軍で目立った活躍はできなかったものの、10年から登板機会を増やした。11年から4年連続で50試合登板以上を記録。11年の中日との日本シリーズでは第4戦で6回無死満塁のピンチをゼロに抑えて、“森福の11球”と話題となった。

「剛速球を投げるわけでもなかった。たぶん、せいぜい80マイル中盤(約137キロ)か、もしくは80マイル前半(約129~135キロ)だったと思う。だけど、僕が退団した後、彼のキャリアは軌道に乗り始めた。僕が退団してから1年は苦しんでいたけど、その後(11、12年に)オールスターにも選ばれて、抑え投手にもなった。84マイル(約135キロ)の直球とスライダーを投げる投手が抑え投手になったんだよ! 『気持ちを込めた投球』と僕たちは話していたけど、まさに彼はそれを体現した投手だった。小さくて、とても(性格が)面白い選手だったね」

森福氏は17年から巨人へ移籍し、昨季限りで現役引退を決断。通算423試合登板、17勝17敗18セーブ、134ホールド、防御率2.59をマークした。小さな体で躍動した森福氏の投球は、かつての助っ人の脳裏に刻まれているようだ。(Full-Count編集部)

© 株式会社Creative2