【いつか見に行きたい世界の春絶景】オランダの風車とチューリップの定番風景はどこで見られる?

外出自粛により、今年の春は自分だけの時間で桜の景色を楽しんだ人も多いのでは?海外ではどんな春を迎えているのでしょう。いつか見に行きたい世界各地の春の絶景を特集でお届けします。今回は、オランダのチューリップのある風景です。風車とチューリップという定番の景色は、どこで見られるのかご存知ですか?有名スポットから意外と知られていない場所まで、チューリップ絶景スポットをご紹介します。

チューリップ栽培に適したオランダ特有の土壌

水の国と例えられるオランダは、国土の26%が海抜下にあり、何世紀もかけて堤防や干拓、ダムなどの水利事業が続けられてきました。絶えず排水される干拓地の土壌は、チューリップほか球根から育つ花々の栽培に最適。夜が涼しく春が長いというオランダ特有の気候も、チューリップ栽培に適しているのだそうです。

大人気!春のみ開園のフラワーパーク【キューケンホフ公園】

オランダ国内で特に有名なフラワーパークは、アムステルダム南西のリッセ(Lisse)にある「キューケンホフ公園(Keukenhof)」。園内には700万株以上の球根が植えられ、色とりどりの花々が咲き誇ります。チューリップだけでなく、ヒヤシンスやスイセン、蘭、バラなど多彩な花が楽しめるそうですよ。

毎年春限定でオープンする「キューケンホフ公園」ですが、今年は残念ながらオープン中止となっています。公式サイトでは、今年の様子がバーチャルツアーとして公開されています。

【キューケンホフ公園(Keukenhof)】

所在地:Stationsweg 166A 2161 AM Lisse

電話:+31-252-465-555

公式サイト(英語):https://keukenhof.nl/en/

道路沿いに続くチューリップ畑【チューリップルート】

ゾイデル海を淡水化して干拓地として開発し、オランダで最も新しい州として1986年に誕生した、フレヴォランド州(Flevoland)にある「ノールドオースト干拓地(Noordoostpolder)」。ここには100キロメートルに及ぶ長いチューリップルートがあり、道路沿いに色とりどりのチューリップが花を咲かせます。2009年にはナショナルジオグラフィック誌で、「世界で最も美しい自動車道路」のひとつに選ばれた道。ドライブで巡ってみるのも、貴重な体験となりそうですね。

【チューリップルート】

チーズの里に立ち寄りながらチューリップの絶景を【アルクマール】

アムステルダムから電車で40分の場所にある「アルクマール(Alkmaar)」。チーズが取引される場所として中世の頃から栄えてきた町で、現在も屋外の広場でチーズマーケットが4月から9月の毎週金曜日の午前中に開催されています。アルクマール近郊にはチューリップ畑が点在し、アルクマールからチューリップ畑を巡る自転車ツアーも人気のようですよ。

【アルクマール(Alkmaar)】

風車とチューリップの伝統的な風景【ザーンセ・スカンス】

風車とチューリップというオランダらしい風景を見るなら、アムステルダム北部にある風車の村として知られる「ザーンセ・スカンス(Zaanse schans)」。17世紀には600基以上の風車があったといわれ、現在も昔ながらの家や風車が残り、当時のオランダの生活が垣間見えるレトロな風景が広がります。風車が立ち並ぶ周りにはチューリップが咲く場所もあり、オランダならではの景色を楽しめますよ。

【ザーンセ・スカンス(Zaanse Schans)】

ザーンセ・スカンス公式サイト(日本語):https://www.dezaanseschans.nl/ja/

[参照]

・オランダ政府観光局公式サイト:https://www.holland.com/jp/tourism/traditional/tulip-season-in-holland-jp.htm

・オランダ&ベルギー・フランダース政府観光局共同公式サイト:https://www.hollandflanders.jp/markt/3916/

・Visit Flevoland公式サイト(英語):https://www.visitflevoland.nl/en/see/new-nature/tulips

今は新型コロナウイルスの感染防止に努めることが優先なので、旅は少し我慢の時期ですが、事態が一刻も早く落ち着くよう、そして当たり前の日常が戻ることを願っています。自由に旅行ができる、世界を行き来できる幸せな環境がまた戻る日を希望に、自身の体調管理にも気をつけてお過ごしくださいね。

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