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5月4日放送の『バイキング』で、収まりつつあった岡村隆史の「コロナが明けたら美人が風俗嬢になる」発言が“女性蔑視”だとして取り上げられました。
視聴者的には「まだやるのか?」といった空気のなか、ゲストの元宮崎県知事の東国原英夫が「岡村さんが社会的制裁を受けるなら、(高卒差別発言した)蓮舫議員や、セクキャバに行った(高井たかし)議員、かつてLGBTを『生産性がない』と言った(差別した)杉田水脈議員たちは公人ですから、もっと厳しくされるべき」と政治家に対して息巻きます。
そこでMCの坂上忍はこう発言します。
「この岡村さんの発言は擁護のしようがないですね…」
なんでもかんでも怒りまくるイメージのある坂上ですが、岡村の件に関しては歯切れが悪く、すぐに「女性から見てどうなんですか?」とゲストのアンミカに振ってしまいます。
いつものようにMC自ら、さんざん「僕はこう思います!」と持論を述べる坂上のスタイルは完全になりを潜めていました。
それもそのはず…「女性蔑視」の件では、坂上忍の右に出るものはいないと思われるくらいの暴言を今までずっと口にしてきたからです。
「ブスは家から出るな!」
そんな「女性蔑視」とも「ブス蔑視」ともいえる過去のバラエティ番組での発言が、この外出自粛の現状もあって、SNS上でアップされています。
今では『バイキング』で政治批判など社会的発言をする坂上ですが、かつて、俳優としてテレビから消えてから復活したきっかけは、いわゆる“毒舌”でした。
坂上は、現在も続くフジテレビの深夜番組『アウト×デラックス』に「アウトな人々」としてゲスト出演したのです。
そこで坂上が放った発言は「俺はとにかくブスが嫌い」「ブスは近づくな」「ブスは息するな」…と「ブス差別」のオンパレード。
その毒舌ぶりが、MCのマツコ・デラックスや矢部浩之(その時は結婚前)やスタッフ、視聴者に当時はウケて、そこから一気にバラエティ番組を席捲するのです。
ところが『バイキング』の司会になり、いわゆる「差別発言」を封じたまま、社会的な“毒舌”だけを駆使するようになったわけです。
そこは台本通り演じるだけ…と自ら公言するように「さすが俳優!」といったところですが、ホンネは、再ブレーク前の「ブス嫌い」の方にあるのではないでしょうか。
「ブスは家から出るな!」…これは女性蔑視レベルどころではない、かなりの「パワーワード」ですが、ネットやSNS上では、「今こそ、坂上忍はコレを言ってくれ!」と、坂上の過去の発言を揶揄して、差別を助長するような事態にもなっています。
そんな自分の黒歴史を封印したまま、坂上が「正論」を吐き続けるのは限界があるでしょう。
SNS上では、『バイキング』に対して、「バイキングこそ不要不急」「番組ごと自粛してほしい」…と辛辣な言葉ばかりが並んでいます。
影響力のある人間は、自分の吐いた言葉には責任を持ってもらいたいものです。(文◎編集部)