ファンが選ぶ12球団“最強助っ人”は? 鷹は最強リリーフと「パナマの怪人」

ソフトバンクなどで活躍したブライアン・ファルケンボーグ(写真はパドレス所属時)【写真:Getty Images】

ファルケンボーグが61%、ズレータは78%の得票を集めた

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で開幕が延期となっているプロ野球。なかなか開幕が訪れずに“野球ロス”になっているファンの方々も多いだろう。そんなファンの人たちに少しでも“野球ロス”を埋めていただきたく、Full-Count編集部ではファンの人たちと一緒になって楽しめる企画を検討してきた。

そこでツイッター上では12球団の“歴代最強助っ人”アンケートを実施。編集部の独断で各球団の助っ人投手、助っ人打者で特に印象深い選手を4人ずつ選出(NPB他球団からの直接の移籍加入選手は除いた)。そこからファンに投票してもらい“歴代最強助っ人”を決定した。第11回はソフトバンク編だ。

1938年秋に南海軍としてプロ野球に参戦した現在のソフトバンクホークス。大阪を拠点とし、その後は近畿日本軍、グレートリング、南海ホークスと名前を変えた。1989年から拠点を福岡に移し、球団名もダイエーホークスへ。プロ野球再編問題の中で、2005年にソフトバンクが球団を買収。現在のソフトバンクホークスとなった。

球団が誕生してから80年超が経過したソフトバンク。前身の南海、ダイエー時代から数多くの助っ人が活躍し、候補となる4人を絞り込むのも難しかった。その中でトップとなったのは投手がブライアン・ファルケンボーグ、野手がフリオ・ズレータとなった。

2009年にソフトバンクに加入したファルケンボーグは摂津正、馬原孝浩とともに勝利の方程式「SBM」の一角としてセットアッパーを担った。43試合に登板して6勝0敗1セーブ23ホールドをマーク。2010年には39ホールドで最優秀中継ぎ投手となり、リーグ優勝に貢献した。

NPB他球団から移籍した選手は除外したが、それでも多かったサファテの声

2011年にはセットアッパーだけじゃなく、クローザーも任されてチームの2連覇、日本一に大きく貢献した。2013年まで5年間ホークスに在籍し、2014年は楽天へ。日本で通算6年間で262試合に登板し、13勝14敗64セーブ97ホールドを記録した。ファルケンボーグは4人の中で61%の得票を集めた。2位は20%でロドニー・ペドラザ、3位は13%でデニス・ホールトンだった。

ズレータは野手で78%の得票を集め、ぶっちぎりのトップだった。2003年にダイエーに入団すると、驚愕のパワーを発揮し「パナマの怪人」と称された。1年目こそ13本塁打にとどまったが、リーグ優勝に貢献。2年目には37本塁打、3年目には43本塁打を放ち、井口資仁や城島健司、松中信彦らと強力な打線を構築した。

また、その陽気なキャラクターでファンからも人気を博した。ホームラン後の「パナマウンガー!」のパフォーマンスも有名。ホークスには2006年まで在籍し、2007年からは2年間ロッテでプレーした。野手で2位だったのはペドロ・バルデスで15%を集めていた。

また、ホークス編ではファンからデニス・サファテ投手を推す声が多数寄せられた。サファテは2011年に広島に加入し、2013年は西武でプレーし、2014年からホークスに入団した。2017年には前人未到の54セーブを記録し、外国人史上最高の通算234セーブをマークしている。今回、NPB球団からの移籍選手は除外したため、候補選手には入れられなかったものの、やはりその人気ぶりは群を抜くようだ。(Full-Count編集部)

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