現代のサッカーは後方からのビルドアップが重要なものとなっており、ディフェンダーにもテクニックやパスの能力が求められている。
今回は『Sportskeeda』から「今最もボールを持ってプレーできるディフェンダーTOP5」をご紹介する。
エメリク・ラポルト
クラブ:マンチェスター・シティ
エメリク・ラポルトは、ジョゼップ・グアルディオラが行ったマンチェスター・シティの改革を完成させた選手と言っていいだろう。アスレティック・ビルバオで育成され、左サイドバックとセンターバックを遜色なくこなせるオールマイティーな選手となった人物だ。
2018年1月の移籍マーケットで5700万ポンド(およそ76.2億円)もの移籍金が支払われ、シティへやってきた。シーズン途中という難しい加入時期でありながらも、チームの中で最も一貫性があるDFと評価されるまでにそう時間はかからなかった。
ラポルトが見せる最終ラインからの配給は、グアルディオラが彼をマンチェスター・シティに連れて行こうと決心した大きな理由の一つだった。彼がいれば守備も攻撃も1ランク上がる。そんな存在が怪我をしてしまったのだから、今季のシティが苦戦したのは仕方がない。
ラファエル・ヴァラン
クラブ:レアル・マドリー
「ディフェンダーのロールスロイス」と言える高貴な選手だ。RCランスでジョフレイ・コンドグビアとともにデビューを果たし、若くしてレアル・マドリーに引き抜かれることとなった。
10代で世界最高のクラブに加入するというプレッシャーは、彼の肩にはそれほど重いものではなかったようだ。それから309試合に出場し、安定したプレーを見せ続けている。
ディフェンダーとしての守備能力、アスリートとしての身体能力、さらにサッカー選手としてのテクニックの高さを備えている。現代最も完成された守備者の一人だと言える。
セルヒオ・ラモス
クラブ:レアル・マドリー
ラファエル・ヴァランとともにレアル・マドリーの最終ラインを支える彼は、この世代で最も成功した選手の一人である。
キャリアの初期には右サイドバックとしてプレーしたセルヒオ・ラモスは、その時点でパサーとしても高い能力を誇っていた。それを持ちながら、重要なところでの得点力やヘディングの強烈さも備えていた。
カルロ・アンチェロッティ監督の下ではMF起用されることもあり、その戦術的多様性と技術的な能力は高く評価されている。純粋な上手さというよりも、その経験と精神力が為せる技が魅力だ。
ジェラール・ピケ
クラブ:バルセロナ
ピケは現代のサッカーにおいて、ボールを弾くディフェンダーとしての理想形でもある。ジョゼップ・グアルディオラ監督の下で「ティキ・タカ」と呼ばれるパスサッカーを構築し、カルレス・プジョルとともに象徴的なCBコンビを形成した。
大柄な体格に加えて優れたパス能力を備えており、空中戦でも圧倒的な力を見せつける。前線に持ち上がっていくこともできる。このアドバンテージの多さはピケの真骨頂だろう。
33歳の彼はこの時代で最もきらびやかなサッカー選手の一人であるし、これまで34回のメジャータイトルに輝いた。
フィルヒル・ファン・ダイク
クラブ:リヴァプール
今、誰かと比較することがとても難しい存在になっている。背が高く、強さがあるセンターバックでありながらも、完璧なティニックとゴールへの目を持っている。ディフェンスでも際立っており、ドリブルで抜かれることは皆無に近い。
あのメッシも「彼は自分のタイミングを分かっていて、適切な瞬間にチャレンジするか、あるいは待つかの判断ができる。大きくて速い上に、俊敏性もある」と称賛。あらゆる能力を備えている。
2018年1月にサウサンプトンからリヴァプールに加入して以来、サッカー界の新たな発見として話題を集め続けている。クラブがイングランドでも欧州でも頂点を争うことができるのは、彼の貢献があるからこそである。