保育施設 長崎市は登園自粛解除 対馬市、平戸市は延長方針

 政府の緊急事態宣言に伴い、保育施設への子どもの登園を自粛するよう一部保護者に求めていた対応について、長崎市は、11日以降は自粛要請をしないことを5日決めた。同市立小中学校が通常登校を11日に再開するのに足並みをそろえた。連休明けにも各施設を通じ、文書で保護者に通知する。
 5日の市対策本部会議で決定した。市は、4月16日に緊急事態宣言の対象地域が全国に拡大されたことを受け、仕事を休むなどして家庭で子どもの対応が可能な保護者を対象に、登園自粛を要請していた。市によると、11日以降は自粛要請はしないが、登園に当たっては子どもの健康管理に留意することなどを引き続き求めるという。
 市の決定に、市内で働く女性保育士(24)は「子どもたちや職員が集まることで、誰がウイルスを持ちこむか分からない」と不安を口にする一方、「家で子どもを見続けるのが大変な保護者もいる。力になれるのはうれしい」とも語った。
 他の自治体では、対馬市や平戸市などは引き続き登園自粛を要請する方針。諫早市など多くの自治体は、6日以降に協議して対応を決める。


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