俳優としての才能を存分に発揮する野田洋次郎

俳優の窪田正孝が主演を務めるNHK連続テレビ小説「エール」の6日放送の第28回に、人気バンド・RADWIMPSの野田洋次郎が初登場した。

野田が演じるのは作曲家の木枯正人。ネット上では野田の役柄や今後についても「窪田正孝と野田洋次郎がライバル関係?になるのか」などの期待の声が多数寄せられ、ツイッターでは放送直後から役名と野田の名前がトレンド入りを果たす盛り上がりを見せた。

01年に同バンドを結成し、03年にファーストアルバムを発売。その後、コアな音楽ファンを中心に人気を集めていたが、16年公開の大ヒットアニメ映画「君の名は。」の主題歌4曲を担当し人気が爆発。同年の紅白に初出場を果たした。

ボーカル、ギターを担当し、ほぼすべての楽曲の作詞・作曲も務めて、ソロプロジェクト「illion」としての活動も展開している。

音楽活動をこなしつつ、15年公開の映画「トイレのピエタ」で主演を務め俳優デビュー。「第39回日本アカデミー賞」の新人賞、「第70回毎日映画コンクール・スポニチグランプリ」の新人賞を受賞した。

「演技派として知られている杉咲花の彼氏役だったが、独特の間と表現力で十分に存在感を発揮。その演技ぶりを見て、ほかの作品のオファーも入るようになった」(映画業界関係者)

2017年4月のテレビ東京系ドラマ「100万円の女たち」ではドラマ初出演にして主演。父親が死刑囚の売れない小説家役を演じた。

そして、「エール」で朝ドラ初出演を果たしたのだ。

「野田の登場で視聴率がアップすれば、今後、登場する場面が増えるのでは。コロナ終息後、音楽活動が忙しくなりそうなだけに、俳優としての演技はしばらく見られなくなるだろう」(芸能記者)

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