カブス・バイエズの契約延長交渉 現在は保留中

新型コロナウイルスの感染拡大により球界の動きがストップする前から、カブスにとって主力選手との契約延長は重要な問題となっていた。2021年シーズン終了後にフリーエージェントとなる主力選手のなかで、実際に契約延長交渉が行われていることが報じられていたのはオールスター遊撃手のハビアー・バイエズだけ。しかし、バイエズとの契約延長交渉も現在は保留の状態が続いている。

カブスはクリス・ブライアント、バイエズ、カイル・シュワーバーのほか、来季の球団オプションの行使が確実なアンソニー・リゾーも2021年シーズン終了後にフリーエージェントとなり、実にレギュラー野手の半分が同時にフリーエージェントを迎えることになる。どの選手もカブスにとって不可欠な戦力だが、そのなかでバイエズとの契約延長交渉が優先して行われてきた。

今オフ、カブスとバイエズは年俸調停を回避して年俸1000万ドルの1年契約で合意。カブスがバイエズを保有できるのは、2021年までの残り2シーズンとなっている。バイエズはスプリング・トレーニングの時点で「もし契約延長が実現すれば、僕はとても嬉しいよ。カブスでキャリア全部を過ごしたいと思っているからね」と契約延長に前向きな姿勢を示していたが、本人の話によると「僕たちは合意を目指していたけど、今は全てがストップしている。球界の動きがストップしてからは(契約延長について)何も話し合っていないよ」とのことだ。

現在27歳のバイエズは2018年にブレイクを遂げ、打率.290、34本塁打、111打点、21盗塁、OPS.881の好成績をマークして打点王のタイトルを獲得。オールスター・ゲームに初選出されたほか、シルバースラッガー賞も初受賞し、MVP投票では2位にランクインした。昨季はシーズン終盤に故障離脱したものの、打率.281、29本塁打、85打点、11盗塁、OPS.847を記録。前年の活躍がフロックでないことを証明し、オールスター・ゲームには2年連続でファン投票により選出された。

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