大型連休中の山岳遭難 長野県内3件 過去10年で最小 遭難者が「新型コロナ」疑いで救助隊員が自宅待機になった例も…

大型連休中の長野県内の山岳遭難は3件で、過去10年で最少となりました。新型コロナウイルスの拡大防止で自粛が呼びかけられ、登山者自体が少なかったと見られています。

資料 八ヶ岳連峰

県警によりますと、先月25日から今月6日までの12日間に県内で起きた山岳遭難は3件(15件減)、死者はゼロ(3人減)、負傷者は1人(9人減)で去年を大幅に下回りました。件数、死者ともに、ここ10年では最少です。

県が入山自粛を呼びかけ、登山口の駐車場を閉鎖する動きが出た他、営業を休止する山小屋が多かったことで、登山者が激減したためと見られています。

先月25日には、八ヶ岳連峰の阿弥陀岳で滑落・骨折して救助された都内の男性(36)が一時、新型コロナウイルスの感染が疑われ、救助した隊員など10人前後が自宅待機になったケースがありました。遭難した男性はピッケルもアイゼンも持っていなかったということです。

いずれ、登山自粛の要請は解除される見込みですが、県警では「人の足で踏まれていない分、残雪でルートが不明瞭だったり荒れていたりするので、入山にあたっては例年以上に注意してほしい」と呼びかけています。

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