【新型コロナ】「横浜港のクルーズ船」表記に風評懸念 観光船会社、改善申し入れへ

横浜港

 新型コロナウイルスの国内感染者数を伝える一部報道を巡り、横浜港の観光船運航会社が「風評被害になりかねない」と危機感を募らせている。700人を超す感染が判明したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」を「横浜港のクルーズ船」と表記していることに対し、関係者は「横浜港で感染が続いているような誤った印象を与えかねず、顧客に不安をもたらす」と主張。近く報道機関に改善を申し入れるとしている。

 横浜のレストラン船運航会社によると、予約客らから「集団感染があったクルーズ船か」「横浜港は本当に安全か」といった問い合わせが相次いでいる。今はすべての観光船が運航を自粛しているが、「再開に向けた動きに影響が出る恐れがある」としている。

 国はダイヤモンド・プリンセスの乗客乗員について「検疫前だった」として国内の感染者数に含めておらず、一部報道機関は感染者数をまとめる際に「横浜港のクルーズ船を除く」などと表記している。

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