Z会のタブレットコースとは?3〜6年・新1年・中受コースを紹介

Z会のタブレットコースをご存じでしょうか。近年、通信教育サービスを展開する各社がタブレット学習に力を入れています。通信教育の中でもカリキュラムの良さに定評があるZ会が手がけるタブレットコースは、中学受験にも対応するレベルの高さで注目されています。

Z会のタブレットコースとは?

各通信教育のタブレットを使った学習教材が人気となっています。その中で、Z会にはどのような特色があるのでしょうか。

iPad専用の教材で授業と演習ができる

タブレットコースでは端末に配信される授業と演習問題に取り組みます。通常の通信教育では毎月郵送で課題を提出しますが、タブレットコースでは提出課題もオンラインで取り組むことができます。課題は添削されて再配信されますので、復習もタブレット上で行うことができます。

専用のタブレットを購入させる通信教育が多い中、Z会はiPadを使用しています。ご自身のiPadが使えますが、持っていない方はZ会から購入することも可能です。端末やOSの対応状況はZ会のウェブサイトから確認することができます。

参考

教材と学習の流れ | Z会の通信教育小学生タブレットコース

最新OS・新機種の検証状況 | Z会の通信教育 小学生

タブレット端末について – キャンペーン | Z会

子供のスケジュールに合わせて計画を自動立案

「これまで紙でやっていた課題をタブレットでやるんだな」と納得された方も多いでしょうが、タブレットコースのメリットはそれだけではありません。タブレットコースには専用のカレンダーが用意されています。子供の予定を入力すると、空いた時間を計算して1ヶ月の学習プランを自動生成してくれます。

通信教育というと、月末になって「今月分が全然終わらない!」「課題が出せない!」という経験をした人も多いのではないでしょうか。タブレットコースの場合、学習プランに沿って勉強していけばこのような事態を回避することができます。

端末と通信環境は各家庭で用意する

2020年2月現在、タブレットコースの料金は月額5,984円からとなっています。この費用には端末料金や通信費は含まれていません。前述したようにタブレットコースでは専用端末ではなく、iPadを使用します。受講のための環境は事前に用意しておきましょう。

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受講会費 | Z会の通信教育小学生タブレットコース

タブレットコース(小学校3〜6年生)

続いて、タブレットコースで学べる内容を具体的に見ていきましょう。まずは標準コースとして展開されている小学校3〜6年生を紹介します。

教科

小学校3〜6年生のタブレットコースで学べるのは7教科です。

  • 国語
  • 算数
  • 理科
  • 社会
  • 英語
  • 総合学習
  • プログラミング学習

英語は新しい学習指導要領に合わせて「話す」だけでなく「読む」「書く」も学べます。発音などを正確に学べるのはタブレット教材ならではと言えるでしょう。

総合学習では教科を横断して学びます。資料を読み解いたり、課題を発見して解決方法を考えたりする力を伸ばします。

プログラミングの教材は年4回の配信となります。2020年度より学校でも本格的に実施されるプログラミング教育に不安を覚えている家庭も多いのではないでしょうか。子供のペースで学べるタブレットコースなら追加費用なしで利用できます。

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教科・講座 | Z会の通信教育小学生タブレットコース

カリキュラム

国語・算数・理科・社会・英語の主要5教科のうち、算数・理科・社会は教科書に準拠したカリキュラムが組まれています。国語・英語の2教科と、総合学習・プログラミング学習はZ会オリジナルのカリキュラムです。どの科目も月ごとの単元が設定されており、順に進めていくことで着実に力がつくようになっています。

1日の勉強時間の目安

平日のみ(1ヶ月のうち20日程度)勉強を進めていく想定で、1日の目安時間は以下のようになっています。

  • 3・4年生:30分
  • 5・6年生:40分

前述したように予定に合わせたスケジュールが作れますので、「火曜日は習いごとがあるからパス」「土曜日は暇だから少しじっくり」と柔軟な設定が可能です。

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教材と学習の流れ | Z会の通信教育小学生タブレットコース

タブレットコース(新小学校1年生)

これまで小学校3年生以上のみ開講していたタブレットコースですが、2020年度から1年生のコースが加わりました。

教科

教科は国語・算数・英語に加えて「みらいたんけん学習」「プログラミング学習」があります。国語と算数は毎月紙のワークブックも付属しているため、新1年生に欠かせない「書く」練習もできます。

Z会オリジナルの「みらいたんけん学習」は、既存の教科にとらわれず、さまざまな内容を学ぶ新しい教科です。幅広い知識を得られる「知識」と教科を超えた思考力をはぐくむ「思考」2つの軸で、タブレットの特長をいかした楽しい学びをお届けします。

(引用元:小学生タブレットコース1年生 – Z会の通信教育 小学生)

「みらいたんけん学習」は生活科・理科・社会などを総合したような学習ができます。身近なところから考える力を育めるので、好奇心が旺盛な子供におすすめです。

英語やプログラミングは「まだちょっと早いかな?」と思う人もいるかもしれません。しかし無理なく取り組める学習量なので、「難しそう」「分からない」という抵抗感が少ない1年生のうちに始めておくことでその後の学習が楽になるかもしれません。

カリキュラム

2020年度から開講する新しいコースのためか、まだ詳細なカリキュラムが発表されていませんが、3年生以上のタブレットコースと同様に毎月の提出課題を見据えた学習を繰り返していくスタイルになるようです。

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学習の流れ | Z会小学生タブレットコース1年生

1日の勉強時間の目安

	月のうちの勉強回数	1回ごとの勉強時間
国語	9	15分
算数	9	15分
英語	1	15分
みらいたんけん学習(ちしき)	1	15分
みらいたんけん学習(しこう)	1	15分
プログラミング学習	年4回	15分

新1年生は机に向かって学習する習慣をつけ始める時期です。そのため毎日取り組むのではなく、週に2〜3回というペースから始められるようになっています。いずれの科目も1回の勉強時間は15分と、子供の集中力が途切れない範囲で取り組めます。

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小学生タブレットコース1年生 – Z会の通信教育 小学生

2年生コースは2021年度開講予定

Z会の小学生コースで、現在タブレットコースが存在していないのは小学校2年生のみです。2020年度に小学校1年生コースを始めた人がそのまま進級できるよう、2021年には2年生コースを開講する予定です。

タブレット中学受験コース

小学校3〜6年生向けに、中学受験に特化したコースも開設されています。「通信教育で中学受験は難しい」と言われていますが、Z会は合格実績に定評があります。

教科

Z会の中学受験コースは全教科タブレット受講が前提となっているため、受験に使われる国語・算数・理科・社会の4教科すべてをタブレットで受講できます。

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教科・講座 | Z会の通信教育中学受験コース

カリキュラム

「遊びや休憩はリビングで。自室では必ず勉強」という本人の固い決意のもと、Z会に取り組みました。食後の休憩時や入浴前のすき間時間にタブレットで勉強できるのも、塾との違いですね。

同志社中学校合格 T・Oさん ・お父様

(引用元:対象校 | Z会の通信教育中学受験コース)

3年生から6年生の前半までで小学校の学習過程を終了し、6年生の後半は受験対策の期間となります。また、受験を目指す6年生は「6年専科」という6年生専用コースも受講するのがスタンダードとなっています。こちらはタブレットではなく、紙の教材で毎月届きます。

Z会の中学受験コースには対象校があります。対象校はウェブサイトで公開されていますので確認してください。Z会の対象校以外の中学校を志望している人は、中学受験コースではなく「小学生コースのハイレベル」の受講が推奨されています。「ハイレベル」はタブレットコースではなく、従来の紙の教材での学習となります。以下に要点をまとめました。

	3年生	4年生	5年生	6年生
対象校	中学受験コース(タブレット)	中学受験コース(タブレット)	中学受験コース(タブレット)	中学受験コース(タブレット)
–	–	–	6年専科(紙)
対象校以外	中学受験コース(タブレット)	中学受験コース(タブレット)	ハイレベル(紙)	ハイレベル(紙)
–	–	–	6年専科(紙)

参考

Z会の通信教育中学受験コース

カリキュラム | Z会の通信教育中学受験コース

専科(6年生向け) | Z会中学受験コース

中学受験コースの受講環境 | Z会の通信教育 小学生

通塾との併用も可

中学受験コースは「トータル学習プラン」が基本ですが、中学受験塾に通いながら通信教育を併用する「塾併用要点学習プラン」を選ぶことも可能です。

こちらは塾で基本的な授業が行われることを前提とした要点学習となります。そのため「トータル学習プラン」と比べると配信される内容は少なめです。「トータル学習プラン」は受講環境がiPadに限定されていますが、「塾併用要点学習プラン」はパソコンからの学習も可能です。

参考

トータル指導プラン | Z会の通信教育 小学生

塾併用要点学習プラン | Z会の通信教育 小学生

まとめ

教材のクオリティに定評があるZ会。通塾よりも安価なこともあり、子供の学習習慣づけに活用したいと考えている家庭は多いのではないでしょうか。タブレットは紙の教材と違って「たくさんやった」満足感を得ることは難しいですが、融通の利く使い方ができます。「まずは机に向かう習慣をつけたい」という家庭にもおすすめですので検討してください。

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