NTTインディカー・シリーズが6月6日開幕を正式発表。予選・決勝をワンデーで開催へ

 5月7日、NTTインディカー・シリーズは6月6日にテキサス・モータースピードウェイで開催される『ジェネシス300』で2020年シーズンを正式にスタートさせると発表した。プラクティスと予選、決勝を一日で行う短縮スケジュールとなるほか、無観客での開催となる。

 NTTインディカー・シリーズは、新型コロナウイルス感染拡大の影響により第1戦セント・ピーターズバーグから延期となり、スケジュールの大幅な変更を強いられた。その間、シリーズはドライビングシミュレーターのiRacingを使った『インディカーiRacingチャレンジ』を開催。現役ドライバーたちによるユニークな戦いを配信してきた。

 そんななかシリーズは5月7日、2020年の実際のレースを6月6日のテキサス・モータースピードウェイからスタートさせると発表した。北米ではいまだ新型コロナウイルスの影響が強いが、2時間のプラクティス、予選、通常の248周から200周に短縮された決勝が1日で行われるスケジュールで、無観客で開催することが決まった。

 また開催にあたっては、エントラントを保護するため、公衆衛生当局とテキサス・モータースピードウェイが綿密に協議を行い、下記の施策が行われる。

・現場でのスタッフ要員数を制限する厳格なガイドライン制定
・すべての参加者の健康を検査するシステムを用意
・施設入場者全員への防護具の提供、使用に関するガイドライン制定
・ソーシャル・ディスタンシングの慎重な維持

「我々はテキサス・モータースピードウェイでNTTインディカー・シリーズを開幕させる準備ができたことに興奮しているよ。テキサス・モータースピードウェイのチーム全体、公衆衛生当局と緊密に協力し、イベント参加者全体の安全を確保するとともに、ファンにエキサイティングなレースを戻すための計画を立てることができた」と語るのは、インディカーのジェイ・フライ社長はコメントした。

 また、テキサス・モータースピードウェイのエディ・ゴセージ社長兼GMは「アメリカにはライブスポーツが必要だ。ファンはテレビで、テキサスでのレースを観ることができる」とコメントした。

「世界最大のスポーツイベントのひとつであるインディ500は8月まで延期されてしまったが、溜まったエネルギー、期待、欲求不満、不安のすべてがドライバーたちの力になるはずだ」

 アメリカでは、すでにNASCARが5月17日にダーリントンで開幕することを発表している。これらの取り組みは、他のモータースポーツシリーズにとっても開催に向けたヒントになりそうだ。

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