アユ遡上の傾斜台設置 「彼杵おもしろ河川団」

アユの遡上実験のために傾斜台を設置した「彼杵おもしろ河川団」のメンバーら=東彼杵町

 東彼東彼杵町で河川の環境保全などに取り組む「彼杵おもしろ河川団」(池田健一団長)は1日、町内の串川にアユが遡上(そじょう)するための傾斜台を設置した。
 同団は町民有志や専門家でつくり、アユの遡上実験は前身の「東彼杵清流会」時代から継続するプロジェクト。治水目的などで堰(せき)が設けられた町内の河川に、傾斜がある簡易魚道を設置し、アユが遡上できるかを観察している。
 2年前に、串川に設置した傾斜台でアユの遡上を確認。昨年は彼杵川に設置したが、大雨で流されてしまった。今年は、水に強いスギ材を用いたり、構造を強化したりして改良。実験場は再び串川に戻した。
 団員約10人が、高さ約1メートルの堰に傾斜台を設置した。池田団長は「成功事例を増やし、全国の河川でも活用が広がるようにしたい」と話した。

© 株式会社長崎新聞社