JMS P.MU/CERUMO INGINGがeスポーツでモータースポーツを支援。GTSPORTのリバリー素材を提供

 全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦するJMS P.MU/CERUMO・INGINGが現在、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響でリアルモータースポーツが開催できない中、eモータースポーツを通じてモータースポーツを支援するとし、グランツーリスモSPORTで使用できるリバリー素材を提供している。

 現在、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、世界各地で外出自粛やステイホームが求められている。そんななかで注目を集めているのがゲームやシミュレーターを活用したeスポーツだ。eスポーツとは、コンピュータゲームやビデオゲームを使ったスポーツ競技で、世界各地でさまざまなタイトルを使用した大会が開催されている。

 モータースポーツではF1やMotoGP、WRC世界ラリー選手権などが独自のeモータースポーツ選手権を開催しているほか、新型コロナウイルスの影響で現実のレースが開催できない現在、ゲームを活用してバーチャルレースなどが行われている。

 eモータースポーツは、近年日本でも盛り上がりを見せており、プレイステーション4用ソフトとして発売されている『グランツーリスモSPORT』も、FIA国際自動車連盟とタッグを組み、現実とゲームを融合させた『FIAグランツーリスモ・チャンピオンシップ』をスタートさせた。

 グランツーリスモSPORTを使用したオンラインレースは各地で行われており、日本ではスーパーフォーミュラやスーパーGTに参戦するトップドライバーたちが一般の人たちとオンラインでバトルを繰り広げている様子が各ドライバーのYouTubeチャンネルなどで配信されている。

 グランツーリスモSPORTには、2019年シーズンからスーパーフォーミュラに導入された新型シャシー『SF19』が収録されており、JMS P.MU/CERUMO・INGINGでは、そんなグランツーリスモSPORT内のレースで使用できるマシンのリバリー素材をインギング美羽公式サイトでの提供を行っている。

 ご存知の方もいるかも知れないが、グランツーリスモSPORTでは『リバリーエディター』と呼ばれる機能が搭載されており、ゲーム内に収録されているクルマのデザインを変更することができる。変更ができるのはカラーリングを含めたクルマの外観で、ユーザーたちがアップロードしてくれた“デカール”も貼り付けることができ、現実のマシンと遜色のないレベルまで外観の再現が可能だ。

 JMS P.MU/CERUMO・INGINGが公開したSF19は、2020年のカラーリングが施された38号車と39号車で、このマシンはデカールの素材制作をwin358-氏が手掛け、その素材をもとに、田邉大希氏が作り上げた作品。

グランツーリスモSPORT内で再現されたJMS P.MU/CERUMO INGINGの2020年スーパーフォーミュラマシン
39号車をサイドから見た様子。流れるようなラインや細かいスポンサーシールも忠実に再現されている

 2020年もJMS P.MU/CERUMO・INGINGで39号車をドライブする坪井翔は、すでにこのマシンでROOKIE Racingの大嶋和也や、KONDO RACINGの山下健太と一緒に一般ユーザーとのオンラインレースに出場している。

 ユーザーがこの素材を使って製作したものはSF19だけに限らず、さまざまなマシンに及ぶため、インギング美羽オフィシャルサイト(https://www.inging-miu.com/)や山口美羽ちゃんのTwitter(https://twitter.com/ingingmiu)では、オリジナルマシンたちを随時紹介中だ。

 そして、5月23~24日には、そんなマシンたちを使用したグランツーリスモSPORT内のイベント『GTS山口美羽杯(miucup)』が開催される。内容としてはゲーム内に収録されているトヨタ、レクサス車にインギングのオリジナルキャラクター、山口美羽ちゃんのリバリーを施したマシンでレースをするというもの。大会の様子はYouTubeで配信される予定とのことなので、こちらもチェックしておこう。

 JMS P.MU/CERUMO・INGINGは、「今後もこうしたカーリバリーの製作やグランツーリスモSPORTのイベントをきっかけに、モータースポーツファンの皆様に、モータースポーツの新たな楽しみ方を提供できるように活動して参ります」としている。

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