国重文「函嶺洞門」に落書き28カ所 箱根町の国道1号

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落書き被害を受けた函嶺洞門(県小田原土木センター提供)

 神奈川県は8日、箱根町湯本の国指定重要文化財「函嶺洞門(かんれいどうもん)」の柱や壁面の複数箇所に落書きされる被害があった、と発表した。小田原署が器物損壊または文化財保護法違反の疑いがあるとみて調べている。

 県小田原土木センターによると7日午前、パトロール中の職員が柱部分21カ所と壁面の7カ所の計28カ所に黒や赤などの塗料で文字や絵柄のような落書きがされているのを発見した。最大で高さ約2メートル、幅約3メートルにわたっており、被害総額は約150万円に上るとみられるという。

 函嶺洞門は鉄筋コンクリート造で、国道1号の落石防護施設として1931年に竣工(しゅんこう)。2014年にバイパスが開通したため使われなくなったが、近代化を象徴する施設として15年に重要文化財の指定を受けた。現在はフェンスが設置され、立ち入り禁止になっているという。

 同センターは今後、文化庁の助言などを受け適切な補修を行うとともに、侵入防止の強化策を検討するとしている。