原爆資料館の展示物 動画サイトで紹介 長崎の市民団体

長崎原爆資料館の展示を見学できる動画の一場面

 新型コロナウイルスの影響で、長崎市平野町の長崎原爆資料館が31日まで臨時休館していることを受け、被爆の実相を伝える活動に取り組む市民団体「ピースバトン・ナガサキ」(調仁美代表)が動画投稿サイト「ユーチューブ」で、同資料館の展示物などを紹介する動画を公開している。
 各学校や家庭で、外出自粛解除までの平和学習などに生かしてもらおうと、4月中旬から公開を始めた。動画は調代表が自ら撮影、編集したもので全7本。それぞれ5~7分程度で視聴できる。同資料館の被爆資料といった展示品だけでなく、関連資料の画像なども示し、分かりやすく被爆の実相を解説している。
 今後は松山町の平和公園や、爆心地公園についての動画もアップする予定という。調代表は「本来は修学旅行や平和学習で来るはずだった子どもたちに見てもらい、平和に興味をもってほしい」としている。

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