島原市が「トイレカー」導入 九州自治体初 避難所で活用想定

島原市が導入したトイレカー=同市上の町

 島原市はこのほど、災害発生時、避難所などでのトイレ環境の改善につなげようと、荷台に洋式トイレを設置した軽トラック「トイレカー」1台を導入した。九州の自治体では初めてという。
 導入費用は約430万円。国の補助金を活用し、同市が3割を負担した。避難所での利用や避難訓練での活用を想定する。トイレカーは軽トラックをベースに、福岡県の特殊車両製造業者が改造。荷台に洋式便器と手洗い器をそれぞれ2基設置している。貯水タンク100リットルを備え、便槽タンクは280リットル。くみ取りなしで最大100回程度の使用ができるという。
 車体の両側にドアを設置し、男女独立した個室スペースを確保した特別仕様。古川隆三郎市長は「万が一の災害時には、被災地支援に活用できる。イベントなどにも有意義に使いたい」と話した。

© 株式会社長崎新聞社