母の日商戦 鮮魚店参入

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 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、石川県内の百貨店などが休業する中、10日の「母の日」に向けて、定番の雑貨店や菓子店、生花店に加え、金沢市の近江町市場にある鮮魚店も商戦に参入した。「緊急事態」で会えないうえ、プレゼントの選択肢も少なくなった母の日商戦が例年にない展開を見せている。

 近江町市場の鮮魚店「大口水産」は、初めて母の日用ギフトを設け、インターネットなどで全国から注文を受け始めた。干物や刺し身のセットのほか、新鮮な海の幸とともに、北陸大が県内で自生する薬草を使って開発したボディークリームを添えて贈るセットも用意した。

 同店では10日着指定で県内外への発送注文が入っている。荒木優専務が厳選した能登フグやハタハタ、甘エビなどを集めた「夕飯セット」は、調理方法やお勧めの食べ方などを説明したメッセージ付きで発送する。例年なら店頭が慌ただしくて手が回らないところにも気を配った。

 外出自粛により、店の売り上げはコロナ感染拡大前と比べ6分の1程度。荒木専務は「買い物ができない人に、近江町から来た魚だと家族で話題にしてもらい、楽しい気持ちになってもらえるといい」と話した。

 金沢市武蔵町の青果店「サカイダフルーツ」は、ドライブスルー形式で母の日ギフトの販売を始めた。同社駐車場で10日まで、果物6種の詰め合わせを用意する。小池田均社長は「ギフトを買える場所が少ない中で、母への感謝を伝える手伝いができれば」と話した。