少雪にウイルス追い打ち 2割減 上越3市スキー場、今季入り込み

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少雪で今季のオープンが遅れた妙高市の池の平温泉スキー場。2月に降雪に恵まれるなどし、市内のスキー場は昨季比8割の入り込み数をキープした=2019年12月

 新潟県上越、糸魚川、妙高3市のスキー場の今季(2019年12月~20年4月)の入り込み状況が10日までにまとまった。3市合わせて約68万9千人で、昨季と比べ約20%減少した。今季は記録的な暖冬少雪と新型コロナウイルスの影響がゲレンデを直撃。オープンが遅れた昨年12月と終盤の今年3月以降で入り込み客数が大幅に落ち込んだ。営業期間の短縮や休業もあった一方で、集客を確保して健闘するスキー場もあった。

 妙高市内9スキー場の入り込み客数は、計59万9211人で昨季比81.9%(昨季は5月含む)だった。今季は少雪の影響で多くのスキー場がオープン予定を延期。12月の入り込み客は昨季比53.6%まで落ち込んだ。さらにウイルスの問題が深刻化し、外出などの自粛ムードが広がった3月は同63.0%。4月は中旬までに全スキー場が営業を終了し、同46.0%となった。

 ただ、かき入れ時の1、2月は同93%台で、比較的安定した数字を記録。市観光商工課によると、近隣地域や他県の少雪がより深刻で、スキー客が妙高に流れてくる動きもあったという。

 同課は「少雪とウイルスの影響に対し、一定の集客はあったとも考えられる」と説明。一方で観光関係者からは夏場の合宿や来シーズンの誘客に不安の声が聞かれるため、「事態の一刻も早い終息を願いつつ、対策や誘客の手立てを考えたい」としている。

 上越市では、安塚区のキューピットバレイスキー場の入り込み客数は昨季比40.4%減の約6万2千人だった。少雪の影響で予定より約2週間遅い1月1日にオープン。例年は100日間ほど営業するが、今季は3月8日までの68日間にとどまった。

 同スキー場を巡っては、施設を運営する指定管理者「キューピットバレイ」が3月末で解散した。市は新たな指定管理者を選定し、事業を継続する方針。市施設経営管理室は「1シーズン営業をしなければ、市民の心も離れてしまう。なんとしても続けたい」としている。

 金谷山スキー場(大貫)は12季ぶりに営業日がなかった。

 糸魚川市では、少雪の影響で糸魚川シーサイドバレースキー場が休業した一方、シャルマン火打スキー場は営業期間を3週間ほど短縮したにもかかわらず、入り込み客数は2万7970人(昨季比104%)と健闘した。

 同スキー場は例年12月中旬にオープンし、ゴールデンウイークまで約5カ月間営業しているが、今季は少雪と新型ウイルスの感染拡大防止のため4月12日で営業を終了した。

 同市商工観光課では「富山県など近隣スキー場が少雪で営業できない期間が長く、その分シャルマン火打スキー場にスキーヤーが訪れた」と分析している。