「ありがとうの木」完成 メッセージ「満開」心待ち 五島

木材や木目調の床材で「ありがとうの木」を製作した教諭=五島市錦町、鶴南特別支援学校五島分校(福江小内)

 長崎県五島市の県立鶴南特別支援学校五島分校で11日に授業が再開されるのを前に、小・中学部がある福江小内に「ありがとうの木」がお目見えした。児童や生徒が今後、友人や家族への感謝を書き記したメッセージカードを張っていく。製作に当たった教諭たちは、花に見立てたカードが“満開”になる日を心待ちにしている。
 同分校が昨年度に始めた取り組み。小学部8人と中学部7人に加え、福江小の児童にも参加してもらい、「道徳の日」と定めた毎月19日に向け、普段は伝えられない感謝の気持ちをカードに書きためていく。
 昨年度まで壁に直接張っていたが、今年は木材や木目調の床材などを組み合わせて本格的に「木」を表現した。高さ約2.7メートル、幅約2メートル。同分校の教諭15人ほどが8日に完成させた。
 新型コロナウイルスの影響で、同分校も先月下旬から休校しており、子どもたちは11日に約3週間ぶりに登校する。小・中学部主事の丸内一哉教諭は「また楽しい日々が始まるという期待を持って、元気に登校してほしい」と願っていた。

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