新型ウイルス感染で血栓形成の恐れ 新潟大・榛沢特任教授「軽症でも警戒を」

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 新型コロナウイルスに感染すると、血栓ができやすくなる可能性が国内外で指摘されている。米国などでは脳梗塞や心筋梗塞を併発した症例が報告されていることから、新潟大の榛沢和彦特任教授(心臓血管外科)は「重症患者が増えれば日本でも問題になる」と話し、軽症のうちから警戒が必要と呼び掛けている。

 榛沢特任教授によると、新型コロナウイルスは血管壁を傷つける特徴があり、赤血球や血小板がこれを出血と間違えて血栓が作られる。その血栓が、脳や心臓などの血管に詰まり、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす恐れがあるという。

 また、発熱で体内の水分が奪われたり、療養のためずっと寝ていたりする状況は、避難所生活などが原因となるエコノミークラス症候群と同様に、血栓ができやすいとされる。

 榛沢特任教授は、国内で自宅待機中に死亡した人の一部について「肺塞栓症だった可能性も否定できない」と指摘。「急激に悪化することもあるという。水分摂取や弾性ストッキングの着用など、軽症のうちから備えが必要だ」としている。