V長崎15周年<10> 決定力不足で「16分け」 2014年(J2)

決定力不足の中でチーム最多の12得点を決めたFW佐藤洸(左)=2014年9月14日、諫早市の県立総合運動公園陸上競技場

 J2参戦1年目で6位と奮闘した2013年と打って変わり、試練のシーズンになった。
 序盤は前シーズンの勢いを維持しているかに見えたが、第9~25節でわずか1勝しかできず、最終成績は12勝16分け14敗の14位。内容で相手を上回る試合が目立ちながら「16分け」の数字に象徴されるように、勝ちきれない試合が続いた。
 低迷した最大の要因は決定力不足。最終節の試合後、高木琢也監督は「点が取れなかった。それに尽きる」とこの1年を総括した。2桁得点した選手は、前年と同じ12ゴールを挙げたFW佐藤洸一(現ヴィアティン三重)のみ。1試合平均の攻撃回数はリーグ上位で、シュート数も相手を上回る試合が大半だったにもかかわらず、総得点数はワースト4位タイと伸び悩んだ。守備は安定していただけに、攻撃不振が悔やまれた。
 10月には長崎がんばらんば国体が開かれた。サッカー成年男子はプロ登録選手の参加が認められ、MF碓井鉄平(現カターレ富山)ら3選手が県選抜チームの一員として出場。1巡目の1969年長崎国体以来、45年ぶりとなる4強入り(3位)に大きく貢献した。


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