大阪ガス、買収で首都圏マンションリノベ参入

大阪ガス(大阪市)は5月11日、首都圏でマンションの買取再販やリノベーション事業を展開するグローバルベイス(東京都渋谷区)の株式の約90%を取得し、子会社化したことを発表した。ストックと首都圏での事業強化を図る。

グローバルベイスは首都圏で中古マンションを仕入れてリノベーションし販売する買取再販や、物件探しから施工まで顧客をサポートするオーダーメイド型のリノベーションを展開。約3800戸を販売してきた。大阪ガスはリフォームを3月末までで約35万件を手がけているが、物件をスケルトン状態にしてから行うリノベーションは未経験という。首都圏ではガス・電気の販売の他、子会社の大阪ガス都市開発を通じた賃貸住宅の開発を行っている。

大阪ガスの伊延充正・東京支社長は5月11日の説明会で「人口と新築住宅が減少し、政策もストック向けが増える中、中古マンションリノベーションを大阪ガスが行うことは社会的意義がある」と説明。2020年度のグローバルベイスの売上高は205億円を見込むが、2024年度に230億円を目標とする。また家電や住宅設備制御など、両社のIoT(モノのインターネット)技術の連携も進めていく。

オンラインで説明会を行った左上からグローバルベイスの野田清隆・常務取締役、同社の茂木敬一郎社長、大阪ガスの伊延充正・東京支社長

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