共存を語り合うきっかけに

香川照之が絵本刊行

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新刊を手にする香川照之

 大の昆虫好きで知られる俳優の香川照之が、絵本「ホタルのアダムとほしぞらパーティー」を刊行した。「絵本が、生き物たちとの共存について、親子で語り合うきっかけになるとうれしい」と語る。

 主人公は、昆虫の国「インセクトランド」に暮らすホタルのアダム。事あるごとにおなかが光ってしまうことにコンプレックスを抱いている。昆虫仲間との関わりを通じ、自分の個性を捉え直していく物語だ。

 ハナカマキリの女の子など、表情豊かなキャラクターを描いたのはフランス人クリエーターのロマン・トマさん。香川は「繊細さだけではなく、目に吸い付いてくるようなインパクトを感じました。日本人にはない感覚があり、彼の世界観が好きです」と話す。

 香川には「昆虫たちのすむ森や里山の循環を、人間の都合で壊してはいけない。一緒に楽しめるはず」という思いがある。「広い世界でどうしたら生命を持続可能に紡いでいけるか。ぜひ絵本から感じ取ってもらいたい」 

 本書は、インセクトランドを舞台に、昆虫たちの物語が展開する自然教育絵本シリーズの第1弾。7月にはヘラクレスオオカブトのお話となる第2弾が刊行予定だ。

 講談社刊、1430円。