1カ月ぶりに画面越し再会 星稜中、端末でホームルーム

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 星稜中が教育用タブレット端末を授業や部活動で活用している。全校生徒に端末を貸与しており、スマートフォンを持たない生徒も定期的に自宅で担任教諭らとやりとりし、課題を提出している。11日は初めて画面越しのホームルームを実施した。生徒たちは約1カ月ぶりに級友と顔を合わせ、学習や部活動へ意欲を高めた。

 県教委によると、県内の中学では、錦丘中で学校側から生徒側に授業の動画を配信しているものの、学校側と生徒側が双方向でホームルームをするのは珍しいという。

 星稜中は3年前から生徒1人にタブレット端末1台を貸与し、英語や国語の音読チェックをしたり、意見発表をしたりする際に使用していた。4月9日に休校に入ってからは、定期的に教員が授業の動画を配信している。

 生徒は自分で時間割を組み、取り組んだ学習内容や生活の様子を記録し、タブレット端末で提出している。主要5教科だけでなく、体育の授業として筋力トレーニングの様子を撮影した動画なども提出し、教員が細やかに指導している。

 緊急事態宣言の延長で休校期間が延びたため、11日に「ホームルーム」を行った。これまで端末を介して生徒同士が交流する機会はなかった。

 ホームルームを終えた中園魁斗さん(3年)は「いろんな人とつながって会話ができてよかった」と喜び、森愛加さん(同)は「ずっと一人でさみしかった。オンラインでクラスメートの顔を見るのは新鮮」と声を弾ませた。

 濱野加代子教頭は「心も体も健康であるため、顔を合わせることは大事。できる限り通常授業に近い形で進めたい」と話した。

 部活動でも端末を生かしている。何度も全国制覇をしている強豪の野球部は、部員が自宅近くの公園や空き地で投球や打撃練習の様子を撮影し、監督やコーチがコメントを返している。野球部員の濱田航輔さん(3年)は「細かく助言がもらえて分かりやすく、自分のレベルを上げることに集中できている」と力を込めた。