80年代のコーラ戦争、デヴィッド・ボウイとティナ・ターナーのペプシCM 1987年 デヴィッド・ボウイがペプシのCMに起用された年

80年代のコーラ戦争、ペプシはボウイとティナを起用

冷たい飲み物が美味しい季節になって来ましたね!私が喉が渇いた時に飲みたくなる炭酸飲料はコーラなんですが、私はペプシ派です。だって、デヴィッド・ボウイが好きなんですもの!

というのも、80年代のコーラ戦争… 1987年にペプシはデヴィッド・ボウイとティナ・ターナーをCMに起用してます。アメリカでのプロモーションだったので、残念ながら日本では見る機会はなく、私がそのCMを知ったのは大学生になってから。大学の授業で先生がビデオを見せてくれて初めて知ったのでした。

当時、インターネットも無かったし、そんなビデオを見られるチャンスは他に無いので、授業が終わった後に先生にお願いして何度も見せていただいたのを覚えてます。

CMソングは「モダン・ラヴ」マッドサイエンティストに扮するボウイ

ヒット曲の一つ「モダン・ラヴ」が流れる中、マッドサイエンティストに扮するデヴィッド・ボウイ。理想の女性を製造しようとしますが、ペプシが倒れて機械にがかかってしまう。すると、ペプシの魔法が発動して、機械から最高にご機嫌な女性ティナ・ターナーが登場!最後は二人で歌ってダンス!…というCMです。物凄い豪華なCMだし、セットも凝ってます。もちろん、デヴィッド・ボウイの魅力も最大限に引き出されてますし、ファンなら震えること間違いなし!

マッドサイエンティストは時のメガネ&ポニーテール&白衣風スーツ with 蝶ネクタイのデヴィッド・ボウイ。それが、機械が爆発した際の爆風で衣裳が一転、スタンドカラーのシャツに黒のスーツへお着替え!ヘアスタイルもふわっとした80年代風のリーゼント。最後にペプシダイナーの前で歌って踊るシーンはジャケットを脱いでサスペンダー姿がとにかくサイコーにキマってる。

80年代のかっこいいボウイが “これでもかっ!” ってくらい満喫できます。もちろん、ティナ・ターナーもかっこいい!ただ綺麗なだけの女性ではなくて、かっこよさと才能ある女性がミューズになっているあたりが新しい時代のCMって感じですよね。

巧みなCM用の歌詞 “choice is mine” 自分はペプシを選ぶんだ!

 There's no sign of life
 It's just the power to charm
 I'm lying in the rain
 They always wave good bay
 But I try, I try

 Never gonna fall for
 (Modern Love)
 Walks beside me
 (Modern Love)

 Now I know that
 choice is mine
 (choice is mine)
 Satisfies me
 (choice is mine)
 Makes me party
 (choice is mine)
 With my choice in my hand

CMの歌詞は大体こんな感じかと思われます(私の耳コピなので正確に聴き分けられる方、教えてください!)。原曲を知ってる方なら「あれっ?」と思うこの替歌の巧妙さ。上手いこと言ってます。“コカ・コーラじゃなくて、自分はペプシを選ぶんだ”っていう替歌ですが、いつの間にかメチャメチャ脳に刷り込まれるんです。

私、原曲も今だに「church on time」じゃなくて、「choice is mine」で再生されることが度々あります…。大学の授業との時、先生も「“choice is mine” って歌詞に替えちゃうあたりは、ペプシは上手くやったわよねー」って言ってたのが忘れらません。

コーラ戦争真っ只中の80年代、競うようにしてこんなカッコいいCMを作りまくっていたペプシとコカ・コーラ。少なくとも私の中ではペプシの勝利となっております。さて、皆様はどちら派でしょうか?

カタリベ: ユリンベ

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