乳がん患者と家族 長年支え NPO法人「葵会」に「社会ボランティア賞」 国際ソロプチミスト 佐世保-パールが贈呈

社会ボランティア賞を受賞した吉村代表(左)=佐世保市内

 国際ソロプチミスト佐世保-パール(飯塚裕子会長)は、地域社会に長年貢献したとして、乳がん検診率向上や患者・家族のサポートに取り組むNPO法人「葵会」の吉村市代代表(63)=佐世保市須田尾町=に「社会ボランティア賞」と、乳がんで亡くなった会員のウィッグを贈った。
 葵会は2013年5月、乳がん早期発見の啓発活動を開始。使用しなくなったウィッグを集めて患者に無料で貸し出したり、親のがんの病状を子どもにどう伝えるべきかを描いた紙芝居を作ったりしている。
 8日、市内で授与式があり、飯塚会長が吉村代表に表彰状を手渡し「長年のご活動に感動している。ますますのご活躍を願っている」とあいさつ。18年に乳がんで亡くなった「パール」会員のウィッグ四つを遺族の意向で寄贈した。
 吉村代表は「新型コロナウイルスの影響で活動はできていないが、再開すれば皆さんの期待に応えられるよう頑張りたい。頂いたウィッグは大事に患者さんに渡したい」と話した。

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