豪州SC:eシリーズ第6戦には伝説の男ラウンズとタンダーにパワー、ノリス、NASCARの新星も参戦

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 5月13日(水)にアメリカ・テキサスのサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)と、フロリダのセブリング・インターナショナル・レースウェイでの開催が予定される『Supercars All Stars Eseries』第6戦に向け、6名の豪華ワイルドカード参戦者が決定。シリーズの伝説であるクレイグ・ラウンズとガース・タンダーの初参戦に加え、ウィル・パワー、ランド・ノリスが再び登場し、NASCAR Xfinityの新星オースティン・シンドリックも戦線に加わることとなった。

 F1の次世代チャンピオン候補マックス・フェルスタッペンや、インディ500勝者アレクサンダー・ロッシ、NASCARのジョーイ・ロガーノなど豪華ゲストドライバーの参戦でも話題を集める『Supercars All Stars Eseries』だが、今回はVASCシリーズの顔というべき2名の大ベテランがeシリーズ初参戦を果たすことが決まった。

 ともにフルシーズン・エントリーのレギュラーからは引退しているものの、今季もレッドブル・レーシング・オーストラリア(RBRA)の2016年王者シェーン-ヴァン・ギズバーゲン(SVG)の耐久カップ登録コドライバーを務めるタンダーは、2007年のVASCチャンピオンであると同時にシリーズ最大の祭典『バサースト1000』を3度制した実績を誇る。

 また、2019年創設のTCRオーストラリア・シリーズにもMelbourne Performance CentreのアウディRS3 LMSでエントリーし、散発的な参戦ながら勝利を飾るなど、43歳にして健在ぶりを披露している。

 一方、タンダー同様にオーストラリアのファンにはお馴染みのドライバーであるラウンズは、2018年を最後にフルタイムの座から退いたものの、過去14シーズンにわたってTriple Eight Race Engineeringのレギュラーとして活躍。今季も同チームの耐久カップ登録で、師弟関係にあるジェイミー・ウインカップとタッグを組む。

 3度のシリーズチャンピオンと『バサースト1000』7冠の金字塔を打ち立てたラウンズだが、シリーズ最多勝を含むタイトルレコードの方は“セブン・タイムス・チャンピオン”ことウインカップにことごとく塗り替えられている背景もあり、このeシリーズ進出に向けては当面の目標として「ウインカップを打倒する」ことを掲げている。

2016年王者シェーン-ヴァン・ギズバーゲン(SVG)の耐久カップ登録コドライバーを務めるタンダーの42号車はブルーのホイール
3度のシリーズチャンピオンと『バサースト1000』7冠の金字塔を打ち立てたクレイグ・ラウンズはイエローのホイールに
前戦スパに引き続き参戦のランド・ノリスはWAU/マクラーレン・カラーの04号車ホールデン・コモドアZBをドライブする

「もちろん、シミュレーターでの私の経験はかなり限られている。そうした時代のフェーズを逃した最後の世代にあたるだろうからね」と、控えめな抱負を口にする45歳のラウンズ。

「最後の数シーズンはトレーニングに使用したけれど、レースとなれば別世界だろう。触覚的な感覚を持たずに頭だけでクルマを走らせるのは難しく、ドライビング全体の焦点を変える必要がある作業だ」

「それを観客として遠くから眺めるのは面白かったし、ときにはかなり滑稽に見える瞬間もあった。もし明日13日の夜にひとりだけ打ち負かせるとしたら、それは(おなじく仮想空間のドライブに苦しんできた)私のチームメイトであるジェイミー・ウインカップになるだろう(笑)」

 これで4台体制となるRBRAは、全車おなじみのレッドブル・カラーを採用したホールデン・コモドアZBを登場させるが、各車でホイールの彩色を分け、タンダーは青、ラウンズは黄、SVGが白、そしてウインカップが紺のホイールを装着する。

 また、前戦のスパ・フランコルシャン・ラウンドでVASCデビューを果たしたマクラーレンのランド・ノリスは、引き続きマクラーレンCEOのザック・ブラウンが運営に携わるWalkinshaw Andretti Unitedの04号車ホールデン・コモドアZBをドライブ。こちらもF1トラックのCOTAで先週の3位を上回る成績を狙う。

 一方、ライバル陣営となるフォードでは第3戦バサーストに参戦したウィル・パワーが、再び名門DJR Team Penskeが走らせるShell V-Power Racingのフォード・マスタングのステアリングを握る。

 そしてもう1台の国際ワイルドカード枠のマスタングには、NASCAR Xfinityのスター候補生オースティン・シンドリックのエントリーも発表され、GRCグローバル・ラリークロスでクラスタイトルも獲得した21歳の若手有望株が自らの名を冠したトラックでVASCデビューを飾ることが決まった。

「本当にクールな機会で、仮想空間ながらこのシリーズのグリッドに加われて最高にうれしいよ。僕はずっとこのシリーズの大ファンだったからね」と、意気込みを語ったTeam Penske社長ティム・シンドリックの子息でもあるオースティン。

「毎週、この空間でレースを戦っている彼ら全員に敬意を払っている。あまり高望みはしないつもりだが、上手くいけばスコッティ(VASC連覇中のスコット・マクラフラン)とファブ(ファビアン・クルサード)が僕のペースアップを助けてくれるはずだ」

第3戦バサースト以来の参戦となるウィル・パワー。こちらも前回同様Shell/Verizonカラーのフォード・マスタングとなる
初参戦のオースティン・シンドリックは、前戦でジョーイ・ロガーノがドライブしたカラーリングを引き継ぐ
最後のワイルドカード枠は、Super2参戦中の19歳ジョシュ・ファイフがBrad Jones Racingからエントリーする