老人ホームに消毒用アルコール贈る 人吉市の高橋酒造

高濃度アルコール製品を寄贈した久保田一博本部長(左)と浜田朋玖理事長=人吉市

 人吉市の高橋酒造が、新型コロナウイルスの感染拡大防止に役立ててもらおうと、人吉球磨地域にある老人ホームなど116カ所に自社の高濃度アルコール製品を贈った。

 手指消毒に使う消毒用エタノールの代替品として、アルコール分75%の「白岳75度」(720ミリリットル)をつくった。非売品で、県に3千本を寄贈する。そのうち人吉球磨分の189本は、日ごろの感謝の気持ちを込めて同酒造社員が、4月30日と5月1日の2日間で直接手渡した。

 同市下漆田町の老人保健施設「タンポポ」には4月30日、同酒造お客様創造本部の久保田一博本部長(61)が訪れ、お年寄りらが見守る中、施設を運営する医療法人社団「新晃会」の浜田朋玖理事長(66)に3本を贈った。浜田理事長は「ありがたい。利用者やスタッフに使ってほしい」と感謝の言葉を述べた。(吉田紳一)

熊本日日新聞 2020年5月6日掲載

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