約1カ月ぶり V長崎が練習再開 3グループに分かれて実施

約1カ月ぶりにチーム練習を再開したV長崎の選手たち=諫早市サッカー場(V長崎提供)

 サッカーJ2のV・ファーレン長崎は11日、諫早市サッカー場で新型コロナウイルス感染拡大防止のために休止していたトップチームのトレーニングを再開した。チーム練習は36日ぶり。
 全体練習は解禁せずに、選手、スタッフを3グループに分けて実施。行動歴を確認済みの選手らはメディカルスタッフから検温を受けた後、接触を避けながらトレーニングに励み、個別に割り当てられた飲料水を使用した。クラブハウス、ロッカールーム、食堂でも「3密」を避けて感染防止を徹底。当面、ファンの練習見学も控えてもらうことにしている。
 チームは2月末にリーグ中断が発表された後、約1カ月間は非公開練習を続けていたが、中断の長期化を受けて4月6日から休止にした。休止期間は当初2週間の予定だったが、緊急事態宣言の全国への拡大に伴い延長していた。
 休止中、各種大会の開催方式が見直され、昨季4強入りした天皇杯への不参加が決定。リーグ再開時期も白紙の状態で、仮に再開できたとしても過密日程を強いられる可能性が高い。ウェブを通じて取材に応じた手倉森監督は「この普通じゃない状況でのJリーグは苦労の連続になるはず。ただサッカーがしたくて待ち望むだけでは勝ち抜けない。ビジョンを描き、覚悟しながら戦いに入れるかが重要になる」と先を見据えていた。

 


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