映画「ソワレ」のチラシ完成 御坊・日高が舞台に

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映画「ソワレ」のチラシ

 和歌山県の御坊・日高を中心に県内で撮影し、今年公開予定の映画「ソワレ」のチラシが完成した。和歌山限定で配るパターンのチラシが、御坊市の店舗などで配布されている。

 ソワレは県出身の映画プロデューサー前田和紀さんが企画し、外山文治監督がメガホンを取った。役者を志す青年と、海辺にある高齢者介護施設で働く若い女性が、ある事件をきっかけに繰り広げる逃避行のストーリー。青年役は村上虹郎、ヒロインは芋生悠が務める。

 御坊・日高には昨年夏にスタッフが訪れ、煙樹ケ浜や紀州鉄道、道成寺といった観光スポットの他、みなべ町内の梅農家などでロケが行われた。

 一方地元では、住民らでつくる「御坊日高映画プロジェクト実行委員会」が2018年12月から活動しており、映画製作への協賛金1千万円を市民らに呼び掛けて集めた他、エキストラの手配やロケスタッフ向けの炊き出しなどに協力した。

 チラシは、片面に煙樹ケ浜で撮影した写真、もう一方には監督と脚本家、出演者の氏名、配給会社名などと「2020年晩夏公開」と記されている。断片的な情報だけを公開することで、興味を引くことを意図したプロモーション手法であるティザー広告を採用している。

 チラシの色は10パターンあるが、紫色がメインのものは県内限定で配布されるという。他のパターンは、東京や大阪、神戸といったチラシを配布している劇場ごとの限定にしている。

 映画製作自体はすでに終えているため、新型コロナウイルス感染拡大による影響はなかったものの、東京で予定されていた関係者向けの試写会が中止となった。そのため、招待されていた実行委のメンバーも映画を見られていないという。

 実行委の委員長、阪本仁志さん(64)は「地域活性化につなげようと映画に協力してきた。公開が近づいているが、映画を見た人が、御坊・日高の美しい風景を求めて足を運んでくれればうれしい」と期待している。

 チラシは、映画館「ジストシネマ田辺」(休業中、田辺市稲成町)や、阪本さんが営む仏壇店「お仏壇の阪本」(御坊市湯川町丸山)などで配布している。