2023年に延期となったWBC “開催地”マイアミの地元紙は落胆「コロナの犠牲者」

プレミア12で優勝した侍ジャパン【写真:荒川祐史】

米マイアミ・ヘラルド紙「新型コロナウイルスの大流行による次なる犠牲者はWBCのようである」

2021年3月に開催予定だった第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が新型コロナウイルス感染拡大の影響で2023年3月に延期される見込みとなったと米複数メディアが報じた。米紙「マイアミ・ヘラルド」は「現在も続く新型コロナウイルスの大流行による次なる犠牲者はWBCのようである」と伝えた。

第5回WBCは東京五輪が21年に延期となり、過密日程が懸念されていた。21年から2年の延期は現行の労使協定が21年12月に失効することが理由に挙げられている。マイアミでは1次ラウンドから準々決勝、準決勝、決勝と行われる予定だっただけに、同紙は「大会の全3ラウンド全てで役割を果たすことになるのは、史上初めてのこととなっていただろう」と残念がった。

同大会の準決勝、決勝は米西海岸で行われていた。1次ラウンドから決勝までのマイアミ開催は今年2月に発表。その際に、ジム・スモールWBC会長は「マイアミ・デイド郡がこのビジネス(WBC)に対して前向きな姿勢を見せていることに感銘を覚えた。(マイアミの)ホテルや行政、コミュニティーからの支援がこの決断の要因だ」としていた。地元民にとっては落胆が大きい“大会中止”となったようだ。(Full-Count編集部)

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