ファンが選ぶ12球団の真の“最強助っ人”決定! バース&メッセの阪神コンビが1位

共に阪神で活躍したランディ・メッセンジャー氏(左)とランディ・バース氏【写真:荒川祐史、Getty Images】

バースはクロマティらを、メッセンジャーは郭泰源らを退けてトップに

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で開幕が延期となっているプロ野球。なかなか開幕が訪れずに“野球ロス”になっているファンの方々も多いだろう。そんなファンの人たちに少しでも“野球ロス”を埋めていただきたく、Full-Count編集部ではファンの人たちと一緒になって楽しめる企画を検討してきた。

そこでツイッター上で12球団の“歴代最強助っ人”アンケートを実施。編集部の独断で各球団の助っ人投手、助っ人打者で特に印象深い選手を4人ずつ選出(NPB他球団からの直接の移籍加入選手は除いた)。そこからファンに投票してもらい、各球団の“歴代最強助っ人”を決定した。そこから、さらに投票で”最強中の最強”助っ人を選んだ。

投手で全球団の中で“最強”として選ばれたのは阪神のランディ・メッセンジャーだった。まず各球団でトップだった12投手を3人ずつ4グループに分けてアンケートを実施。各グループで1位となったブライアン・ファルケンボーグ(ソフトバンク)、郭泰源(西武)、スコット・マシソン(巨人)、そしてメッセンジャーの4人で決選投票を行った。それぞれのグループを勝ち上がってきた選手たちだけに熾烈な争いになったが、その中でメッセンジャーは33%の得票を集めてトップに立った。

マリナーズからFAとなり、2010年に阪神に入団したメッセンジャー。入団当初はリリーフとして起用され、さらには外国人枠の問題でファーム落ちも経験した。そこで先発に転向すると、これが大きな転機となった。1年目は5勝止まりだったが、2年目には12勝をマークし、阪神のエースとなった。

そこからの活躍はファンならご存知の通り。4年連続で2桁勝利をマークし、2014年には13勝で最多勝も獲得。2013年、2014年は2年連続で最多奪三振のタイトルも獲得した。9勝だった2015年を挟み、2016年から再び3年連続2桁勝利。昨季で惜しまれながら現役を引退したが、NPB通算98勝、日米通算では102勝をマークした。

バースは甲乙付け難い面々の中でもダントツの49%を集めた

一方で野手の“最強”に選ばれたのは、こちらも阪神のランディ・バースだった。投手と同様に4グループに分けて投票を行い、勝ち上がったブーマー・ウエルズ(オリックス)、アレックス・カブレラ(西武)、ウォーレン・クロマティ(巨人)で決選投票を行った。4人共に甲乙付け難い助っ人たちではあるが、その中でもバースは過半数に近い49%の票を集めて、支持された。

1983年に阪神に入団したバースは掛布雅之、岡田彰布らと強力な中軸を形成。1年目からいきなり35本塁打を放つと、3年目の1985年には打率.350、54本塁打134打点で史上6人目の3冠王に輝いた。さらに翌1986年にはNPB歴代最高打率となる.389をマークし、47本塁打109打点で2年連続の3冠王となった。

1985年と1986年にはパ・リーグで落合博満も2年連続で3冠王となっており、セパ両リーグでの3冠王誕生というプロ野球の長い歴史でもこの例しかない偉業が2年連続で達成された。また、バースは掛布、岡田と共に伝説の“バックスクリーン3連発”を記録するなど、記録にも記憶にも残る助っ人だった。

結果的にはメッセンジャーとバースという阪神の歴史に名を刻む助っ人2人が“最強助っ人”に選ばれた。この他にももちろん素晴らしい助っ人たちはいた。ただ、このメッセンジャー、バースという2人の外国人は、どのファンにとっても強烈なインパクトを残しているのは間違い無いだろう。(Full-Count編集部)

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