イージス・アショア、新屋含め「ゼロ・ベース」

 河野太郎防衛大臣は秋田県に配備を予定している陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」について、12日の記者会見で秋田県にある自衛隊新屋演習場への配備は住宅地までの距離が近いことや地元の反対が根強いことから断念したとの報道に対し「フェイクニュース」としたうえで「5月末までの再調査に基づいてゼロ・ベースで検討する方針に何ら変わりない」と強調した。

 記者団から「フェイクニュース」の定義と、「フェイクニュース」であれば間違っているところを指摘し、訂正を要求しないのか、との求めに「事実でないことを報道するのはフェイクユース。フェイクニュースを流したところが自主的に訂正される、と期待をしております」と答えた。

 イージス・アショアを巡っては多くのマスコミが「事実上、新屋演習場への配備は断念し、新たな候補地を、秋田県内を中心に検討する方針」と報じていた。一方、報道を受け、地元の佐竹敬久知事は「事務方の問い合わせで決定の事実はないということだった。当事者に何も伝えられないというのは」と不信感を示していた。(編集担当:森高龍二)

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