長崎銀 2期連続減収減益 マイナス金利など影響 3月期決算

 長崎銀行(長崎市)が12日発表した2020年3月期決算は、売上高に当たる経常収益が前期比2.8%減の47億4700万円、純利益が76%減の5400万円で2期連続の減収減益。本業のもうけを示すコア業務純益は134.7%減の4100万円の赤字となった。
 日銀のマイナス金利政策や県内金融機関の競争を背景に、貸出金利回りの低下傾向が続いているのが主因。新型コロナウイルス感染拡大の影響は、自治体の預金減少など一部にみられる。21年3月期の業績予想は純利益8千万円と設定。コロナの影響は予想困難として織り込んでいないという。
 貸出金残高は中小企業向けに注力した成果で1.3%増の2500億円を確保。一方で個人ローンはアパート向けの不振で1%減の1526億円。預金(譲渡性預金含む)も4%減の2261億円にとどまった。
 役員人事も発表。常勤監査役の能津浩治氏が退き、後任に融資部付部長の宮田健二氏(56)が就任する。6月29日の株主総会で正式決定する予定。

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