「ちょっと危ない気が」 大阪モデルに和歌山県知事が疑問

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和歌山県庁

 新型コロナウイルスの感染拡大防止による休業や外出自粛などの要請解除に向けた大阪府の独自基準「大阪モデル」について、和歌山県の仁坂吉伸知事は12日の会見で、数値基準を示したことを評価する一方、「(基準だけで判断するのは)ちょっと危ないような気がする。大丈夫かと心配もしている」と疑問視した。

 大阪府は、重症病床の使用率が60%未満▽PCR検査数に対する陽性者数の割合「陽性率」が7%未満▽新規感染者のうち感染経路不明者が10人未満の3条件が、7日連続で達成できた場合、段階的に要請を解除していくとしている。

 これについて仁坂知事は「大阪府の吉村(洋文)知事の考えたことは評価している。自粛一点張りでいいのか、出口もなければ皆の心が死んでしまう、と数値基準を示した」と話した。

 一方、重症病床使用率基準について「クリアしないといけないというのは分かるが(それ以前に)軽症者や無症状者の隔離をちゃんとやっていないのではないか」と指摘。自宅療養中に、家族に感染させたり、もし外出していた場合は市中で感染拡大させたりする恐れがあるとした。

 また、感染経路不明者の基準についても「不明者がいたとしても行動履歴を把握することが重要。不明者が少ししかいないからということだけだと危ない気がする」と話した。

 ただ、大阪府が「大阪モデル」の基準を満たしたとして自粛要請などを解除した場合の和歌山県の対応については「大阪は信用できないからと、(和歌山県は)きつい規制を続けるかというと、それも違う」とし、大阪府を含めた近隣府県や東京都などの感染状況や措置を見て、15日に検討するとした。