数百万台のPCに関わる「Thunderbolt」の欠陥を研究者が発見

多くのパソコンメーカーがより熱心にThunderboltを採用する中で、Microsoftはそれを採用しない企業の一つですが、その理由にセキュリティ上の問題を挙げています。特に、数百万単位のコンピューターに影響を与える可能性のある新しい脆弱性が最近発見されたことで、Microsoftの懸念は正しいと言えるかもしれません。

この欠陥を発見したアイントホーフェン工科大学の研究者 BjörnRuytenberg氏によれば、これによって、ハードディスクの暗号化すらも回避しコンピューター内部のデータに完全にアクセス可能で、恐ろしい事に全ての作業を終えるのに5分しか掛かりません。

心配する前に知っておかなければいけないのは、このハッキングをやり遂げるのはそう簡単では無いということです。熟練されたハッカーが5分以内で出来る一方で、それにはネジを外して分解し、物理的にコンピューターにアクセスする必要があります。つまり、あなたのラップトップを手元から離さなければ、この攻撃の餌食になる可能性はとても低いということになります。

Ruytenberg氏はこの攻撃手法を“Thunderspy”と名付け、こう説明しています。
「ハッキングの為には、コンピューターの裏蓋のネジを外し、デバイスをすぐさま取り付け、ファームウェアをプログラムし直し、再び裏蓋を取り付けるという手順を踏みます。これによりコンピューターに完全にアクセスすることが可能になり、作業は5分以内に完了することが出来ます。」

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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