今週末にようやく再開を迎えるドイツ・ブンデスリーガ。無観客ではあるものの、いきなりボルシア・ドルトムントとシャルケ04のレヴィア・ダービーが行なわれる予定だ。
今回は『Squawka』から「ボルシア・ドルトムントに所属したことを忘れられているかもしれない選手たち」をお送りする。
アントニオ・リューディガー
現在の所属:チェルシー
ドルトムント所属:2008~2011年
シュトゥットガルトのイメージが強いが、若き頃のリューディガーはボルシア・ドルトムントに所属していた経験がある。異母兄弟のサハル・セネシエと入れ替わるように、アントニオは15歳で加入した。
期待はされていたものの2011年にシュトゥットガルトへと移籍することを決断。その取引の影響で半年間公式戦に出場できないという罰則も受けてしまったが、すぐにトップチームで出番を獲得してブレイクを果たした。
ケヴィン=プリンス・ボアテング
現在の所属:ベシクタシュ(フィオレンティーナからのローン)
ドルトムント所属:2009年
出場試合:11
ボアテングはヘルタ・ベルリンで活躍後2007年にトッテナム・ホットスパーへと加入。しかしプレミアリーグでは徐々に出番を減らし、ローンの形で2008-09シーズンの後半戦にドルトムントへやってきた。
このシーズンはユルゲン・クロップが初指揮を執った記念すべき年だったが、ボアテングはヴォルフスブルク戦で長谷部誠に悪辣なタックルをし、4試合もの出場停止処分を受けた。そしてそのままポーツマスへと移籍していった。
イヴァン・ペリシッチ
現在の所属:バイエルン(インテルからのローン)
ドルトムント所属:2011~2013年
出場試合:64
比較的「忘れられていない」選手だ。ただ、ドルトムントでは64試合の出場をしながらもフルでプレーしたのは7回だけで、ユルゲン・クロップ監督と最終的に衝突してしまった。
罰金処分を受けたペリシッチは2013年にヴォルフスブルクへと移籍し、そこでさらなるブレイクを果たすことになる。結局の所、これは両者にとっていい取引だった。
アドナン・ヤヌザイ
現在の所属:レアル・ソシエダ
ドルトムント所属:2015~2016年
出場試合:12
マンチェスター・ユナイテッドでプロデビューを果たしたヤヌザイは、「香川真司のライバル」「次なるベッカム」とも言われ、次世代の黄金だと考えられていた。
デイヴィッド・モイーズの解任後もしばらくは上手く行っていたが、ファン・ハールとの出会いがすべてを変えた。立場が悪化したヤヌザイはドルトムントへのローン移籍を選択し、なんとかつてレヴァンドフスキが付けていた9番を受け取った。まさかわずかスタメン3試合に終わるとは…。
チーロ・インモービレ
現在の所属:ラツィオ
ドルトムント所属:2014~2015年
出場試合:24
レヴァンドフスキが2014年夏にバイエルンへと去ったあと、ドルトムントはトリノで活躍していたイタリア人FWインモービレを獲得。エースナンバーの9番を受け継いだ。
物事はすべて明るく見えていたが、インモービレは全くドイツ語が話せずドルトムントに馴染めなかった。1シーズンでわずか3ゴールと期待を大きく裏切り、セビージャに貸出されることに…。そんな彼が現在ラツィオでとんでもない数のゴールを量産しているのだから、環境というのは本当に大事である。
マルセル・ハルシュテンベルク
現在の所属:RBライプツィヒ
ドルトムント所属:2011~2013年
ドイツ代表にも入っているサイドバックは、もはやユリアン・ナーゲルスマン監督の欠かせない懐刀となっている。ティモ・ヴェルナーが槍、ダヨ・ウパメカノが鎧であろうか。各ポジションに散りばめられたスターと同じように重要な存在だ。
20歳でハノーファー96からボルシア・ドルトムントに加入したが、彼がプレーしたのはBチーム。そこでは十分な活躍を見せたものの、トップではベンチ入り3回のみ。2013年にザンクト・パウリへと移籍し、2年後にライプツィヒへと加入している。
スティーヴン・ピーナール
現在の所属:引退
ドルトムント所属:2006~2008年
出場試合:27
南アフリカ出身の天才プレーメーカーであったピーナールは、イングランド・プレミアリーグのエヴァートンに長く所属して存在感を見せた選手だ。その印象があまりにも強いが、実はアヤックスから2006年にボルシア・ドルトムントへと移籍している。
アーセナルへと移籍したトマーシュ・ロシツキーの代わりとして獲得され、10番を手渡されたものの、それほど馴染むことができず。1年でエヴァートンに貸し出されていった。
ケレム・デミルバイ
現在の所属:レヴァークーゼン
ドルトムント所属:2007~2008年、2011~2013年
トルコの年代別代表からドイツに鞍替えするという珍しい選択をした彼は、少年時代から2度に渡ってドルトムントに所属しながら、プロとしては一試合も出ていない存在。
シャルケ04のアカデミーに所属した後、14歳でドルトムントへ。ヴァッテンシャイトで3年間を過ごした後に復帰し、Bチームで活躍を見せた。ところがトップチームでは出番を与えられず、2013年にハンブルガーSVへ…。
クリストフ・ツィマーマン
現在の所属:ノリッジ・シティ
ドルトムント所属:2014~2017年
今やプレミアリーグで戦う巨大センターバックとなったツィマーマン。ブンデスリーガでは芽が全く出ないままで国外に飛び出して成功した珍しい選手だ。
ボルシア・メンヘングラードバッハのユースで育ちBチームでプレー。それが認められて21歳でドルトムントに引き抜かれるが、3シーズンに渡ってトップチームでの出番は与えられていない。
マルコ・シュティーパーマン
現在の所属:ノリッジ・シティ
ドルトムント所属:1998~2012年
出場試合:7
同じイエローだからか、ノリッジ・シティとドルトムントの関係は深い。シュティーパーマンは少年時代からジグナル・イドゥナ・パルクで育った選手で、トップチームでも7試合に出場した経験を持っている。2009-10シーズンにはゴールも決めた。
【関連記事】久保と香川も!2010年代に最も積極的に若手を獲得したチームTOP10
2011年にローンでアーヘンへ貸出された後はエネルギー・コットブス、グロイター・フュルト、ボーフムと経て2017年にノリッジ・シティへ。イングランドで才能を開花させ、プレミアリーグ昇格を経験した。