市長コラム 夢かなうまちおびひろ

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◆おびひろ市民学
帯広市長 米沢 則寿

昨年、中学生の皆さんと、十勝・帯広のまちづくりについて話す機会があり、その中で新しい総合体育館の愛称に企業名が入っている理由について質問を受けました。話しながら少し難しいかもしれないなと思っていましたが、身を乗り出しながら耳を傾けている子どもたちから「権利が市のお金になるなんてすごい」「総合体育館の見方が変わった」といった感想をいただきました。
子どもたちの好奇心や吸収力、新しい知識を得た時の目の輝きに驚かされると同時に大きな可能性を感じ、とてもうれしく思いました。
私が中学生の頃は、行動半径が狭く、周りの人たちから「これが合っている」「これは向いていない」などと言われるうちに、どこか自分自身を型にはめていたところがあったように思います。
しかし、その後は札幌の大学に進学し、東京の企業に就職したのをきっかけに海外でも仕事をするようになり、新しい場所でさまざまな人たちに出会い、想像もしていなかった、たくさんの経験をすることになりました。
イギリスに赴任した時には、当時の上司から勧められ、ロンドンビジネススクールのイブニングコースに通うことになりました。国籍や年齢、職業はさまざまでしたが、最先端の経営・金融知識の習得や起業の意欲にあふれる仲間と出会い、多様な価値観や考え方に触れながら切磋琢磨して学ぶ貴重な機会になり、その後の私のキャリアに大きな影響を与えました。
出会った人たちから、示唆や刺激を受けたり、時には助けてもらったことで、人生が変化してきたように思います。
子どもたちの周りにも、このまちでいろいろなことにチャレンジし、頑張っている大人たちがいます。その人たちから直接、話を聞き、実際に行ってみる、見てみる、やってみる、感じてみるといった体験を積み重ねることで新たな知識や価値観が養われ、将来の夢や可能性が広がっていく、そして地域への誇りや愛着につながっていくのだと思います。
今年度から市内すべての小・中学校で、「おびひろ市民学」と名付けられた授業が始まります。小学1年生から中学3年生までの9年間を通して食や福祉など、さまざまな視点から「おびひろ」を知る内容で、外部講師と連携した出前授業なども予定しています。
「おびひろ市民学」が、子どもたちの知りたい、やりたい、の入り口になることを期待しています。