<いまを生きる 長崎コロナ禍> クルーズ船長が感謝 市民の激励「力に」

 新型コロナウイルスの集団感染が起きたクルーズ船コスタ・アトランチカのジャンルイジ・スパルタノ船長が13日、激励の手紙や贈り物が長崎市民から届いたことを受け、感謝の手紙を運航会社のホームページに掲載した。「支援と励ましは本当に私たちの心に届き、努力し続ける力になっています」とつづっている。

コスタ・アトランチカのジャンルイジ・スパルタノ船長(運航会社提供)

 集団感染の判明後、市民が手紙や和紙で折ったアジサイの花束、ミニこいのぼり、折り鶴などを贈ったほか、市は稲佐山の電波塔を船の色にライトアップしてエールを送っている。
 船長は冒頭、「あたたかいお心遣いをありがとうございます」と記し、「政府、関係機関のご支援のもと、この状況に専念し全力で立ち向かっています」と報告。
 「多くの励ましを様々な形で頂いています。乗員へ向けた日本の文化と季節を感じられる真心こもったお品物と励ましのお手紙、お子さまたちが書いた絵、長崎の町の高台に見える塔がコスタのカラーである黄色と水色にライトアップされている」とし、厳しい状況下にある乗組員を勇気づけていると心情を明かした。
 政府、県、市、医療関係者に対しても「ご苦労とご献身、コミットメント(深い関与)に深く感謝し、心からの敬意を表します」としている。


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