露地ビワの出荷最盛期 長崎・茂木地区など

収穫が最盛期を迎えた露地ビワ=長崎市千々町

 初夏の味覚として人気の露地ビワの出荷が、主産地の長崎市茂木地区などで最盛期に入り、生産者が収穫作業に追われている。本県はビワの栽培が盛んで、同市を中心に露地ビワ、ハウスビワともに生産量日本一。主に関東、関西などの大都市圏に出荷している。
 JA長崎せいひによると、日照不足などの影響で生産量は昨年よりやや少ないが、果肉は柔らかく、糖度も高く仕上がったという。
 同JA長崎びわ部会の浜口理部会長(69)は露地とビニールハウスの計30アールで、大玉などが特長の品種「なつたより」を栽培。病害虫対策や外観保護のために実にかぶせている袋を少し破って生育状況を確認し、傷つけないように1袋ずつ丁寧に収穫していた。浜口部会長は「成熟期が天候に恵まれ、甘さは過去最高クラスに仕上がった」と話した。

 


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