RMBキャピタル:三陽商会の補足説明に反論します

CHICAGO--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ)-- RMBキャピタル(以下「RMB」といいます。)は、株式会社三陽商会(コード番号8011、東証第一部、以下「三陽商会」といいます。)発行済株式総数の6%超を保有する長期株主です。RMBは三陽商会の補足説明に以下の通り反論します。

(1)RMBが三陽商会を買収する計画はなく、利益相反もありえません

三陽商会は、本年5月11日付リリース「第 77 期定時株主総会の議案に関する補足説明」の中で、Institutional Shareholder Services, Inc.(以下、「ISS」といいます)が社外取締役として賛成推奨する細水政和氏(RMBキャピタルパートナー)について、RMBが三陽商会の買収者となり他の株主との利益相反関係が生じる可能性を指摘しています。しかし、RMBが三陽商会を買収する計画はなく、同候補者が他の株主と利益相反関係になる事態はありえません。確かに、RMBは昨年12月に、戦略的パートナーへの会社売却、つまり、事業シナジーが期待できる企業の傘下に入ることを検討するよう経営陣に提案しました。しかし、経営陣と対話を続ける中で、経営体制を抜本的に刷新した上で、独立した会社として三陽商会の再建を目指すべき、とRMBは考えるようになりました。そして、そのようなRMBの考えについては、経営陣にも再三伝えてきました。

(2)保身に汲々とする旧経営陣は改革に不要です

本年4月30日付けRMBリリースで述べたように、経営陣が現実と真剣に向き合ったうえで現実的な再建計画を策定しそれを断行すれば、三陽商会の独自再建は可能であるとRMBは考えます。しかし、再建の大きな障害となっているのが、保身に汲々とする旧経営陣です。現社長の中山雅之氏を始めとする旧経営陣は、過去10年間に発表された3つの中期経営計画の失敗とその結果としての4期連続赤字の責任を全く取らず、未だに取締役としての地位に固執しています。それだけでなく、本年5月8日付RMBリリースにある通り、株主名簿閲覧を不当かつ違法に拒否し、一方で、会社予算を用いて14,000人超の株主一人ひとりに経営陣支持を訴える手紙を送付するといった姑息な策を弄し、株主間の自由な議論を抑圧し続けています。会社の将来を真剣に考えず保身に汲々とする経営者は三陽商会の改革には不要です。

(3)会社は従業員で成り立っています

RMBは2017年の投資開始以降、青森県七戸町にある縫製工場の見学や、新宿伊勢丹メンズ館・GINZA TIMELESS 8など実際の店舗への訪問を実施し、経営者だけでなく現場の従業員を通して三陽商会について理解を深めようと努めてきました。その中で感じたことは、三陽商会は現場従業員の日々の努力で成り立っており、同社の再建もその従業員にかかっているということです。しかし、肝心の経営者が自らの保身しか考えないようでは、人心はついてきません。正にそれが、三陽商会が事業再建に失敗し続けてきた理由であるとRMBは考えます。三陽商会の改革のためには外部の目線、株主の目線で経営を厳しく監督することが必要です。RMBが株主提案において小森哲郎氏や、細水政和氏を始めとする独立社外取締役を推挙するのはそのためです。

(4)株主としての矜持が問われています

今回の株主提案は、RMBと三陽商会との戦いではありません。会社の未来を真剣に考えるステークホルダーと、会社の行く末を顧みず保身に汲々とする旧経営陣との戦いです。そして、三陽商会の再建に道筋をつける経営者を選ぶことができるのは株主だけです。RMBだけではなく、取引先も含めた全ての株主の矜持が問われています。三陽商会の未来のため、今こそ株主としての責任を果たす時です。

本件に関するRMBの過去のリリースについては、三陽商会への提言をご覧ください。

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RMBキャピタル
細水政和
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