自殺防止に“お守り”型リーフレット作成 雲仙市

雲仙市が作成した「お守り型相談窓口リーフレット」

 雲仙市は市自殺対策計画を策定したのに合わせ、悩みの内容に応じて県や市などの各種相談窓口の連絡先を掲載した「お守り型相談窓口リーフレット」を作成した。市役所本庁や各支所で配布しており、市健康づくり課は「一人で悩まず、相談してほしい」と呼び掛けている。
 リーフレット(縦8センチ、横25センチ)は折り畳むと、手のひらサイズになる。自殺予防のための指針を示した同計画(本年度から4年間)は、国や県の対策、施策を踏まえて策定。「誰も自殺に追い込まれることのない“居心地の良い雲仙市”の実現」を掲げている。
 人口10万人当たりの自殺死亡率(2017年)は同市33.2人、全国16.5人。18年は全国の数値を下回ったが、市によると、おおむね国や県全体より高い水準で推移している。09~18年を見ると、年代別で60代以上が約6割を占めていることから、市は高齢者への支援を重点施策としている。同課は「身近な人のSOSを見逃さず、声を掛けることが自殺の予防の第一歩」と市民に協力を求めている。

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